陸上競技場の設計 公募型プロポで手続き開始(つくば市)
[2024/6/5 茨城版]
つくば市は5月30日、「陸上競技場整備基本・実施設計業務委託」に係る公募型プロポーザルの手続きを開始した。競技場は旧上郷高校跡地に整備を行う。提案限度額は9943万円とし、履行期限は26年1月30日に設定。現地見学の申込は6日までとし、現地見学は10日の午前9時から正午にかけて行う。参加表明書の提出は7月5日午後4時30分まで受け付ける(プロポーザルの概要は5月31日付公告欄に掲載)。書類による一次審査は7月8日から10日まで、二次審査は8月19日に行う予定で、最優秀提案者との契約は9月上旬に締結する見通しだ。
陸上競技場は上郷地内の市街化調整区域に整備する計画で、敷地面積は7万0185平方m(北側敷地約3万1000平方m+南側敷地約3万9000平方m)となる。
基本計画によると、陸上競技場は第4種公認(第3種相当整備)で、400mトラック1面(全天候型舗装400m×8レーン、直線のみ100m×9レーン)、インフィールドはサッカーややり投げなどの多目的な利用を想定して天然芝とする。観客席は2階建てで、メインスタンド600席、バックスタンド300席、芝生スタンド2000席を設置する。このほか、管理棟や倉庫(150平方m×3)、屋外トイレ、80m×5レーンの雨天走路および屋根を設置した多目的広場、ウォーミングアップ場、駐車場、防災機能として避難場所などを整備する。概算工事費は41億3850万円と試算した。
整備場所は、校舎や附属施設が残る学校敷地と運動場とする。高校跡には、本館や特別教室棟、体育館、格技場、合宿所など10棟(延べ9498平方m)の建物が立地しているが、陸上競技場は、これらを解体した跡地に建設する。計画地を分断する市道3-2189号線は廃道として、敷地を一体的に活用する方針だ。
業務内容は、施設の建築設計業務や地質調査業務、市認定道路拡幅等(延長620m、幅員9-14m)の設計・測量などを行う。
参加資格は3者以内で結成された共同企業体で、市内に継続して2年以上登録されている者を1者以上含むこと。代表構成員は、建築士法の規定による一級建築士事務所の登録を受けており、直近2事業年度の平均売上高が1億1000万円以上で、09年3月1日以降に元請けとして、「延べ面積1500平方m以上の陸上競技場」または「延べ面積3000平方m以上のサッカー場あるいは野球場」の新築または増改築に係る基本・実施設計業務委託の履行実績を有すること。構成員は、建築士法の規定による建築士事務所の登録、または建設コンサルタントの規定による登録を受けていることなどが条件となる。
質問書の提出期限は13日午後4時30分まで、参加表明書の提出期限は7月5日、一次審査は7月8日から10日までで、上位4者を選定し、その結果は7月11日に通知する。技術提案書類の提出にあたっての質問書提出期限は7月11日から18日まで、技術提案書の提出期限は8月7日午後4時30分とする。プレゼンテーションとヒアリングによる二次審査は8月19日に行い、「候補者選定委員会」で審査。総合評価点が最も高い最優秀提案者を候補者として選定する。審査結果は8月下旬に通知し、候補者との契約締結は9月上旬を予定している。
整備のスケジュールは、基本設計は25年4月まで、実施設計は8月までに策定し、そのあと各種手続きを26年1月までに行う予定だ。整備工事は26-27年度に実施し、27年度末の供用開始を見込んでいる。
詳しい問い合わせは、市民部スポーツ施設課(電話029-883-1111、内線5912)まで。