8月にも工事の入札 学校サポセン 市公共施設初のZEB化へ(下野市)
[2024/6/1 栃木版]
下野市は、学校教育サポートセンターの新設工事の基本設計を明らかにした。市学校教育課によると、今後は7月までに設計をまとめた後、8月に工事の入札を行い、9月市議会で工事請負契約の議案を提出して承認を受けることを想定している。承認後の9月にも契約を締結してから着工し、2025年3月の工事完了、および25年度からの供用開始を目指す。新たな施設は、太陽光パネル設置などによるZEB化や、地元産木材の活用を進めていく。24年度当初予算では、工事費に2億4061万円を計上している。
市の学校教育サポートセンターは、花の木地内にある旧NTTの研修施設を借用して設置しているが、施設の老朽化が進んでいることに加え、利用契約の更新が迫っていることから、新たな施設を整備する。
新しい施設は、現施設の近隣にある旧すみれ作業所を解体した跡地(A約1080平方m)に整備する。施設の規模と構造は木造平屋建て・延べ床338平方mで、設計は創建設計(宇都宮市)が担当した。
施設内には事務室、相談室、会議室、研修室、更衣室、湯沸室、トイレ(多目的含む)などを設け、施設南側には学校教育サポートセンター利用者のための駐輪場(30台)や、駐車場(8台、うち身障者用1台)も整備する。
市はこの施設の整備にあたって、市の公共施設初のZEB認証取得を目指してゼロカーボンシティを推進する考えで、環境に配慮して整備内容を見直した。
ZEB化については、再生可能エネルギー設備として太陽光発電を整備し、施設の屋根には太陽光発電パネルを設置する。空調設備や換気設備も高効率設備を採用し、照明設備もLED照明を導入する。
このほか、地域木材(県産材)を利用した整備を行う。施設の構造は当初、軽量S造を想定していたが、県産材利用のため木造に変更した。柱や床材に県産材を活用し、内装も木質化する。
なお工事の発注方法は、建築・電気・機械の3件に分離することなどを検討している。