8公園の長寿命化推進 井頭公園駐車場再整備で設計(栃木県都市整備課)
[2024/5/31 栃木版]
県都市整備課は、魅力ある公園づくり整備費(補助)に係る2024年度の事業箇所をまとめた。本年度は国庫補助と交付金あわせて2億8600万円を活用して、井頭公園や那須野が原公園など8公園の公園施設長寿命化計画に基づく改修・更新を実施するほか、井頭公園で新たに東駐車場の再整備を図るため詳細設計を策定する。
同課は魅力ある公園づくり事業で、安全で安心な都市公園とするため老朽化した施設の改築・更新を図るとともに、既存ストックを活用した新たな魅力ある公園づくりを実施している。
本年度の主な事業内容を見ると、井頭公園では地元真岡市や指定管理グループなどで構成する「いがしらリゾート活性化協議会」の意見を踏まえながら、東駐車場の一部レイアウトの見直しなど再整備を図るため、詳細設計を策定する。
「いがしらリゾート」は、「井頭温泉チャットパレス」「真岡井頭温泉」「井頭公園」「井頭観光いちご園」「農産物販売交流施設いがしら(あぐ里っ娘)」の5つの施設が集まるエリアで、協議会ではエリア内の施設の周遊性を高めて、来訪者の滞在時間を延ばすための取り組みを進めている。井頭公園の東駐車場は、これら施設のメイン駐車場となっている。
本年度の事業費は、国庫補助金の3000万円を活用する。なお23年度には、駐車場更新に向けた基本計画策定業務を富貴沢建設コンサルタンツに730万円で委託している。
井頭公園ではこのほか、長寿命化対策で1億円を予算化し、敷地南側に位置するフィールドアスレチックの老朽化した遊具2基を更新するほか、売店軽食コーナーや野鳥観察室が入る鳥見亭のエレベーター更新、および一部トイレ設備の更新工事などを計画している。
那須野が原公園は、そり遊び広場でコースの一部が使えなくなっていることから改修や人工芝の設置工事を実施するほか、電気設備を更新するため9000万円を予算化した。そり遊び広場の更新は、2件に分割して第2四半期にも発注し、約6カ月の工期で施工する見通し。
みかも山公園は、西入口エリアのみかもハーブ園内に位置する香楽亭のデッキの更新や、受水槽の滅菌装置2基を更新するため2600万円を予算化している。日光田母沢御用邸記念公園は、一部の空調設備を更新工事するため1600万円を予定する。
とちぎわんぱく公園は、「ふしぎの船」や「こどもの城」、「ぱなぱなのまち」の空調設備を更新するため、1200万円を見込んでいる。日光だいや川公園は、事業費600万円でアスレチック1基を更新する。
このほか、中央公園は正門を入ってすぐの沈床園に設置されたスプリンクラーのポンプ更新、鬼怒グリーンパークは高圧負荷開閉器の更新で、それぞれ300万円を予算化している。
以下、公園別の本年度の事業内容は次の通り。(▽公園・箇所名=[1]24年度事業内容[2]事業費)
▽井頭公園(真岡市)=[1]東駐車場更新詳細設計[2]3000万円
▽井頭公園(真岡市)=[1]アスレチック更新工事、エレベーター更新工事ほか[2]1億円
▽鬼怒グリーンパーク(宇都宮市ほか)=[1]電気設備更新工事[2]300万円
▽中央公園(宇都宮市)=[1]ポンプ更新工事[2]300万円
▽那須野が原公園(那須塩原市)=[1]そり遊び広場更新工事ほか[2]9000万円
▽みかも山公園(栃木市ほか)=[1]デッキ(西入口エリア)更新工事ほか[2]2600万円
▽日光田母沢御用邸記念公園(日光市)=[1]空調設備更新工事[2]1600万円
▽日光だいや川公園(日光市)=[1]アスレチック更新更新[2]600万円
▽とちぎわんぱく公園(壬生町)=[1]空調設備更新工事[2]1200万円