圏央道期成同盟会で要望採択 未開通区間の着実な整備を(千葉県ら)

総会では国への要望書を採択した

総会では国への要望書を採択した

[2024/5/21 千葉版]
 首都圏中央連絡自動車道建設促進期成同盟会(会長・熊谷俊人知事)の通常総会が20日、千葉市内で開かれ、国への要望書が採択された。未開通区間となっている大栄・横芝間の2026年度までの開通に向けて確実に事業を推進することなど、早期の全線開通を強く求めていくことを確認した。

 熊谷会長は、圏央道の重要性や沿線開発などの状況を説明し、「4車線化を含めた、1日も早い全線開通のほか、インターチェンジの設置や休憩施設の供用に向けて、最大限協力していく」と意気込みを語った。

 県や関係市町村で構成する期成同盟会の総会では、24年度事業計画・予算案や役員改選など3議案を審議し、原案通り可決。副会長を務める小泉一成成田市長が「圏央道の整備促進に関する要望書」を読み上げ、採択することが決まった。

 要望書では、大栄ジャンクション(JCT)から松尾横芝インターチェンジ(IC)間について、2026年度までの開通に向けて、確実に事業を進めていくことを求めている。大栄JCTから国道296号IC(仮称)間については、1年程度の前倒しを想定している。

 県境から大栄JCT間の4車線化については、25年度から26年度までの開通を確実に進めることを要請。事業化されている松尾横芝ICから東金JCT間の4車線化については、1日も早く工事に着手することを求めている。

 4車線化の未事業化区間については、「成田空港の更なる機能強化」による交通量の増加に対応するため、「高速道路における安全・安心基本計画」の優先整備区間に選定し、早期の事業化を図ることを要望していく。

 かずさアカデミアパークへのアクセスを強化するため、地域プロジェクトの支援として設置が発表されている、かずさインターチェンジ(仮称)の早期整備を盛り込んでいる。

 「地域活性化インターチェンジ制度」が成田国際空港やその周辺地域と圏央道を結ぶ新たなICに適用されるよう、事業化に向けた取り組みを要請する。

 神崎パーキングエリア(仮称)については、内回りを25年度まで、外回りを25~26年度までのそれぞれ供用に向けて、確実に整備することを要望。山武パーキングエリア(仮称)は、早期の供用を図ることが必要とした。

 このほか、圏央道のストック効果を最大限発揮させるため、銚子連絡道路や長生グリーンラインなどICへのアクセス道路が確実に整備されるよう、必要な予算を確保することを要望する。

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