IT大新築を公告 建築の予定価格は約15億円(県営繕課)
[2024/5/18 茨城版]
県営繕課は16日、情報テクノロジー大学校(仮称)整備事業として、新棟建築工事の一般競争・電子入札を公告した。予定価格は14億9000万円とし、開札日は7月9日、工期は25年7月10日に設定。入札参加申請は30日から6月3日まで受け付ける。情報テクノロジー大学校関係では、今回の建築工事に加えて、電気設備と空調設備、衛生設備の工事を予定する。発注見通しによると、いずれの工事も第2四半期に発注する見通しだ。
この事業は県立産業技術短期大学校(IT短大)の大学校化を行うもの。 IT短大は05年の開校以来、即戦力となるIT人材を育成し、県内企業の人材確保に寄与してきた。しかし、近年のデジタル化の進展により、IT人材の需要が増加し、質と量の両面から人材不足の声が上がっているという。そこで県では、22年8月に外部有識者らで構成する検討会を設置し、IT短大の機能強化に向けた協議を進めてきた。
検討の結果、IT短大の大学校化を決定した。その際には現在の専門課程2年に、新たに応用課程2年を設置することで対応する。4年間でより高度な人材を育成することを目標に掲げた。あわせて、専門課程にITエンジニアコースと情報サービスコースを新設するとともに定員を増員し、企業の人材ニーズに対応するとした。
大学校化に向けたハード面の整備としては、新棟を敷地内に整備する。これは大学校化に伴い、定員が現行の120人から320人に増員することに対応するための対応となる。
新棟の構造・規模はS造3階建て、延べ5072平方mとし、内部には普通教室やゼミ室、実験室、PC室などを配置。屋上には太陽光発電設備を設置する計画となる。なお、基本・実施設計は根本英・長塚JVが担当した。
入札参加形態は3者JVに設定。このうち、代表構成員は茨城県内に本店を有し、建築Sで特定建設業の許可を有することなど。施工事績については、04年4月1日以降に元請けとして同種工事(RC造またはS造3階建て、延べ2500平方m以上の公共職業能力開発施設、または学校の建築一式工事)、または類似工事(RC造またはS造3階建て、延べ3800平方m以上の建築物の建築一式工事)を行ったことが求められる。
構成員1は茨城県内に本店を有し、建築SまたはAで特定建設業の許可を有すること、構成員2は水戸土木事務所管内に本店を有し、建築SまたはAで特定建設業の許可を有することなどが参加資格となる。
参加資格確認申請は30日から6月3日までとし、入札書は7月4日から8日まで受け付ける。
情報テクノロジー大学校関連の工事としては、今回公告となった建築工事に加えて、電気設備と空調設備、衛生設備の工事を予定する。発注見通しによると、いずれの工事も第2四半期に発注する予定。工事費については、25年度までの債務負担行為を含めて合計25億円を確保している。