砂防・急傾斜で19億円 砂防施設づくり事業 新規は急傾斜の上鉢石町Aなど(栃木県砂防水資源課)

[2024/5/16 栃木版]

 県砂防水資源課は、2024年度の砂防施設づくり事業の概要を明らかにした。本年度は砂防事業46カ所、急傾斜地崩壊対策事業23カ所などを計画し、事業費に19億5400万円を見込む。新規箇所は、急傾斜で山下A(宇都宮市塙田一丁目)と塙田四丁目A(宇都宮市塙田四丁目)の2カ所。このほか、砂防の馬頭二号沢(那珂川町馬頭)や馬場二号沢(足利市松田)、秋山沢(佐野市秋山町)などと、急傾斜の上鉢石町A(日光市上鉢石町)や中阿久津東IIA(高根沢町中阿久津)などを23年度補正で前倒して事業化し、実質的に本年度から測量調査や設計に着手する。ダム施設保全事業は、計画的な設備の更新で4カ所に9400万円を予算化した。

 砂防施設づくり事業は、土砂災害から生命や財産を守るため、土砂災害防止施設の整備(ハード事業)や土砂災害に関する情報の提供など(ソフト事業)を実施する。下流域のライフラインや重要交通網、高齢・障害者など要配慮者施設を保全するため、重要整備箇所として位置付けた箇所から優先度を考慮して対策を進めている。

 本年度は、砂防事業で46カ所を計画し、事業費9億9500万円を予算化した。上郭内(茂木町上郭内)の堰堤工は本堤の残る工事や副堤の工事を予定し、西耕地一号沢(栃木市岩舟町)の堰堤工は発注済みの本堤工事を継続して実施する。天頂下沢(塩谷町船生)の堰堤工も、本堤の残る工事を実施する計画となっている。

 また急傾斜地崩壊対策事業は、地すべり対策を含め23カ所で事業を実施するため、7億5600万円を配分した。本年度は上ノ山A(宇都宮市上大曽町)で引き続き法枠工を実施するほか、所野D(日光市所野)は防護柵工延長約30mを、神谷(足利市小俣町)も同じく防護柵工延長約25mを予定している。

 このほかソフト対策事業として、看板設置や長寿命化調査などに2億0400万円を予定する。

 24年度の新規箇所は、急傾斜で山下Aと塙田四丁目Aの2カ所に着手する。山下Aは慈光寺やNTTコミュニケーションズ八幡山中継基地、および人家26戸を、塙田四丁目Aは禊神道協会や人家14戸を保全対象とし、それぞれ26年度までの3カ年で1500平方mの法面工を実施する計画。本年度は、測量調査や設計を予定する。

 このほか23年度補正で、砂防10カ所と急傾斜3カ所を前倒して事業化し、実質的に24年度の新規事業としてそれぞれ測量調査や設計に着手する。砂防事業は那珂川水系武茂川支流の馬頭二号沢で、24年度から5カ年で砂防堰堤1基を整備する。保全対象は避難場所にもなっている馬頭小学校の体育館や主要地方道矢板那珂川線の延長250m、および人家31戸となっている。

 利根川水系松田川支流の馬場二号沢と秋山川支流の秋山沢も、それぞれ6カ年の事業期間で砂防堰堤1基を整備する。保全対象は、馬場二号沢が三和公民館や県道松田葉鹿線の延長205m、人家20戸、秋山沢が下秋山公民館や県道秋山葛生線の延長290m、人家3戸となっている。

 急傾斜の新規地区は、上鉢石町Aで国道119号上・中鉢石町工区の歩道拡幅や美装化、電線類の地中化などと一体的に法面工を実施する。保全対象は中鉢石自治会館や鉢壱会館、国道119号の延長180m、人家30戸で、法面工の面積は約4500平方mを計画。事業期間は11カ年で、道路整備と調整しながら工事を実施する。

 中阿久津東IIAは、29年度までの6カ年で法面工約7000平方mを実施する。保全対象は要配慮者利用施設の阿久津中学校や人家4戸。矢の草I-A(那珂川町大那地)も、避難場所の緑の交流館を保全するため待受擁壁工延長100mを実施する。

 ダム施設保全事業は、三河沢ダムで取水放流設備機側操作盤更新、塩原ダムでゲート設備修繕、寺山ダムでダムコン更新詳細設計と地震計更新を計画し、事業費9400万円を予算化した。

 砂防事業の新規箇所は次の通り。(▽箇所名・所在地=[1]全体事業内容[2]総事業費[3]工事期間)
【23年度補正】
〈砂防事業〉
▽羽立一号沢(鹿沼市上粕尾)=[1]砂防堰堤1基[2]24~28年度
▽小鹿の入下沢(鹿沼市草久)=[1]砂防堰堤1基[2]24~28年度
▽寅巳山沢(日光市山口)=[1]砂防堰堤1基[2]24~28年度
▽塩田-3(茂木町塩田)=[1]砂防堰堤1基[2]24~28年度
▽六角堂沢(栃木市平井町)=[1]砂防堰堤1基[2]24~28年度
▽下瀬場沢(大田原市須佐木)=[1]砂防堰堤1基[2]24~28年度
▽馬頭二号沢(那珂川町馬頭)=[1]砂防堰堤1基[2]24~28年度
▽馬場二号沢(足利市松田)=[1]砂防堰堤1基[2]24~29年度
▽秋山沢(佐野市秋山町)=[1]砂防堰堤1基[2]24~29年度
▽松場沢(佐野市閑馬町)=[1]砂防堰堤1基[2]24~29年度
〈急傾斜地崩壊対策事業〉
▽上鉢石町A(日光市上鉢石町)=[1]法面工、面積4500平方m[2]24~34年度
▽中阿久津東IIA(高根沢町中阿久津)=[1]法面工、面積7000平方m[2]24~29年度
▽矢の草I-A(那珂川町大那地)=[1]待受擁壁工、延長100m[2]24~28年度
【24年度】
〈急傾斜地崩壊対策事業〉
▽山下A(宇都宮市塙田一丁目)=[1]法面工、面積1500平方m[2]24~26年度
▽塙田四丁目A(宇都宮市塙田四丁目)=[1]法面工、面積1500平方m[2]24~26年度

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