斉藤国交相が北千葉道路を視察 早期全線開通に意欲 (国土交通省)

北千葉道路を視察した斉藤国交相(左から2人目)

北千葉道路を視察した斉藤国交相(左から2人目)

[2024/5/14 千葉版]
 斉藤鉄夫国土交通相は11日、千葉県成田市内で進められている北千葉道路の建設現場を視察した。「成田空港からのアクセスを強化し、国際競争力を高めるためにも早く完成させなければならない」と強調。「県と連携しながら、しっかり取り組んでいきたい」と力強く語った。

 熊谷俊人知事や沿線市の首長のほか、国会議員や県議会議員、国土交通省の幹部職員などが同行した。北千葉道路(印西~成田間)で県が施行しているII期区間の土屋橋(仮称)の上部工事を視察した。

 熊谷知事は、県と市町が連携し、成田空港を核とした新たなまちづくりに取り組んでいる状況を説明。「北千葉道路は成田空港と都心を最短で結ぶ首都圏全体にとって大変重要な道路」と述べ、1日も早い全線開通の必要性を訴えた。

 北千葉道路建設促進期成同盟会長の芝田裕美鎌ケ谷市長は「市川・松戸区間で用地取得に着手するなど、着実に事業が進んでいるものの、未事業化区間もあるため、早期の全線開通を図ってほしい」と強く求めた。 

 国道464号北千葉道路は、常磐道と東関東道のほぼ中間に位置し、外環道から千葉ニュータウンを経て、成田空港までを最短で結ぶ延長約43kmの幹線道路。

 このうち印西~成田間の延長は約13.5km。2005年度に印西市若萩から成田市押畑までのI期区間(約9.8km)、07年度に成田市押畑から大山までのII期区間(約3.7km)がそれぞれ事業着手した。

 I期は国と県が事業を推進。印西市若萩から成田市北須賀までの約4.2kmを県施行区間、成田市北須賀から押畑までの約5.6kmを国施行区間として、それぞれ整備し、一部暫定2車線として開通している。

 II期は全線が県施行区間。用地取得率は9割を超え、事業進ちょく率(事業費ベース)は約4割となっている。国道408号やJR成田線に架設する土屋橋などの整備が本格化している。

 北千葉道路の整備により、沿線地域の慢性的な交通混雑の緩和や首都圏の国際競争力の強化に資するとともに、災害時における緊急輸送道路として機能など、さまざまな効果が期待されている。

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