成田小学校を改築 実施設計に着手(成田市)

[2024/5/10 千葉版]

 成田市は、成田小学校の改築に向けた実施設計業務に着手する。市学校施設長寿命化計画に基づき、老朽化が進む校舎などを現地で建て替える計画。渡り廊下や体育館・児童ホームを含めた新校舎の総延べ面積は約1万1600平方mを想定。2025年度の着工を目指す。基本設計は桂設計(千葉事務所・千葉市中央区)が担当した。

 最も古い教室棟(南棟)は、建築から60年以上が経つなど老朽化が著しいため、施設全体の改築を進めていく。22年度に桂設計がとりまとめた基本計画では、既存校舎の北側に新校舎を建築し、引っ越し後、既存施設を解体する方針が示されている。

 新施設の構造・規模は、RC(一部S)造4階建て延べ約1万1600平方m。その内訳は校舎・渡り廊下が約1万平方m弱、体育館が約1200平方m、児童ホームが約500平方m。体育倉庫(RC造平屋約120平方m)も整備していく。

 解体の対象となる主な施設は教室棟・南棟(RC造3階建て延べ約2502平方m)、教室棟・北棟(RC造3階建て延べ3488平方m)、屋内運動場(RC造地下1・地上1階建て延べ約1789平方m)、渡り廊下・配膳室(S造3階建て延べ約369平方m)。

 実施設計業務の委託先を選定する一般競争入札を公告した。予定価格(税抜)は2億2167万円、最低制限価格(同)は1億3577万6000円。履行期間は25年7月31日まで。

 一般競争入札の参加資格要件として、市の入札参加資格者名簿・測量等部門で建築関係建設コンサルタント業務として登載されていることや、所在区分が市内業者・準市内業者または県内業者であることのほか、業務実績などを求めている。17日から23日まで入札書を受け付け、24日に開札する。

 25年度にかけて実施設計を進め、同年度内の着工、29年度の完成を目指す。基本構想策定支援業務はタムラ設計.(富山県富山市)、測量調査はみらい(成田市)、耐力度調査業務はユニバァサル設計(相模原市南区)がそれぞれ担当した。

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