北千葉道路の早期整備を 県市長会が25項目の要望書
[2024/4/27 千葉版]
県内37市で構成する市長会(会長・井崎義治流山市長)の2024年度第1回定例会が開かれ、全国市長会関東支部に提出する要望事項について審議、了承した。北千葉道路の早期整備や成田空港の更なる機能強化に伴う交通アクセスの強化、国道51号の整備など25項目の要望を盛り込んでいる。同要望書は、全国市長会関東支部総会と全国市長会議においてそれぞれ審議、採択されたのち、各府省と全国会議員に提出される予定だ。
都市基盤の整備促進のうち、北千葉道路の早期整備については、物流の効率化や商工業の振興など地域の活性化に寄与する重要な道路と強調し、外環から市川市大町付近までの3・5kmの事業中区間の早期完成と、未事業化区間の早期事業化を求めている。
成田空港の更なる機能強化に伴う交通アクセスの強化については、成田スカイアクセス線とJR線が併設されている単線区間の複線化などの取り組み、未整備区間と暫定2車線区間の4車線化など圏央道の整備促進、国道51号の成田拡幅と大栄拡幅による4車線化の実施を盛り込んだ。
また、国道51号の整備については、慢性的に交通渋滞を引き起こす箇所や、歩道の未整備区間があり、利便性や安全な歩行に支障をきたしていると指摘。佐倉市区間のうち坂戸交差点より東側の4車線化と歩道整備にも取り掛かるよう注文している。
一方、教育環境ついては、新増築や改築、地震補強、大規模改造、長寿命化改良などの事業が円滑に実施されることが重要と強調。補助率・補助単価の引き上げや、教育施設の統廃合に伴う解体工事費や利活用の改修費を補助事業の対象として認める弾力性のある補助制度の創設、国庫補助時限が24年度までと明示されているグラウンドの整備に関する事業の延長や代替事業の創設を要請している。
要望書では、このほか、公立病院の経営の安定化と地域医療の充実強化に向けた取り組みに対する財政支援、公共施設に対する地方財政措置の拡充、地域公共交通の維持確保、JR総武本線におけるダイヤ改正に地域の意見を反映する仕組みの創設などを求めている。