北千葉道路の市川・松戸で施工計画を検討 (首都国道)

[2024/4/25 千葉版]
 国土交通省首都国道事務所は25日、北千葉道路(市川・松戸)の整備計画検討他業務について、簡易公募型プロポーザルの手続きを開始する。交通状況の分析や交通量の推計などを実施し、施工計画を検討していく。5月15日まで参加表明書、6月3日まで技術提案書をそれぞれ受け付ける。

 関東地方整備局の本年度予算では国道464号北千葉道路(市川・松戸)に9億円を計上し、調査や設計を本格化する。対象区間は、東京外環自動車道・北千葉JCT(仮称)東側の市川市堀之内~大町間。延長は専用部が1.9km、一般部が3.5kmとなっている。

 2021年度に直轄権限代行として事業化し、用地取得へ向けた調査や設計、関係機関との協議などを進めている。予備設計はパシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)が担当。

 同業務では、道路交通状況の分析や路線状況の調査を実施し、課題を整理する。それらを踏まえ、道路整備計画や施工計画を検討していく。履行期間は7月上旬から12月までを予定している。

 プロポの参加資格として、関東地方整備局(港湾空港関係を除く)の「土木関係建設コンサルタント業務」に関する一般競争(指名競争)参加資格の認定を受けていることのほか、業務実績などを求めている。

 北千葉道路は、外環道と成田空港を最短で結ぶ延長約43kmの幹線道路。沿線地域の慢性的な交通混雑の課題を解決するとともに、首都圏の国際競争力の強化、災害時の緊急輸送路としても機能する重要な道路と位置付けられている。

 鎌ケ谷市~印西市間の約19.7km区間は整備済み。残る区間のうち印西市~成田市間の約13.5kmが整備中で、市川市~鎌ケ谷市間の約9kmが未整備となっている。

 未整備区間では、東西方向の幹線道路が脆弱なため、国道464号や並行する県道などで慢性的に渋滞が発生しており、早期の開通が期待されている。

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