青木地区で脱炭素推進 24・25年度実施計画 鳥野目浄水場を耐震化(那須塩原市)

[2024/4/19 栃木版]

 那須塩原市は、第2次総合計画後期基本計画における、2024・25年度の実施計画をまとめた。建設関連事業では、主要事業でJR那須塩原駅周辺まちづくり推進事業および新庁舎整備事業、青木地区ゼロカーボン街区構築事業、浄水施設耐震化事業、公共施設包括管理事業を挙げている。このほか公共施設のLED化、塩原地区落石防護施設設置事業、第2期環境基本計画改定事業、水処理センター施設整備事業などを進めていく。 =2面に建設関連事業一覧

 主要な事業を見ると、JR那須塩原駅周辺まちづくり推進事業および新庁舎整備事業では駅周辺のまちづくりと、新庁舎整備を一体的に進めていく。まちづくり基本計画の策定業務は、PCKK・EAU設計共同体(JV)を契約候補者に選定しており、建設工事は25年度にも着工する。実施計画では、25年度に事業費30億2715万円を計上している。

 国の脱炭素先行地域に選定された再生可能エネルギーを活用した、ゼロカーボン街区の構築を目指している青木地区では、25年度に11億4588万円を計上して▽青木サッカー場の省エネ改修▽住宅、酪農施設、事業所への太陽光および蓄電池設置補助▽バイオガス発電設備導入基礎調査▽ゼロカーボン街区構築支援業務▽効果検証業務▽需要家基礎調査-などに取り組む。

 また、26年度は▽青木サッカー場へのPPAモデルによる太陽光発電設備導入、VSG蓄電池の導入、省エネ改修補助▽エネルギーマネジメントシステムの導入▽住宅、酪農施設、事業所への太陽光および蓄電池設置補助▽小水力発電設備導入補助▽バイオガス発電設備導入基礎調査▽ゼロカーボン街区構築支援業務▽効果検証業務-などを予定し、21億0732万円を計上する。

 浄水施設耐震化事業では、鳥野目浄水場の更新工事を行う。23年度から26年度までの更新土木建築工事に続き、更新機械電気工事も24年度から26年度までの期間で実施する。実施計画には、25年度8億9333万円、26年度28億5890万円を計上している。

 公共施設包括管理事業では、学校施設等で包括管理を導入し、24年度にプロポーザルで業者を募集する。25年4月から事業を開始して、25年度には2億1180万円を予定する。

 主要事業以外の建設関連事業では、リース方式で公共施設の照明LED化を進めていく。対象は公立保育園、小中学校、黒磯および西那須野学校給食共同調理場、社会教育施設(12公民館、田舎ランド鴫内、那須野が原博物館)となっている。

 塩原地区では、落石防護網設置を行するため、24年度は防護網整備で2億4000万円、25年度は地山補強工で2億9233万円を計上した。第2期環境基本計画改定事業は、25年度にアンケート調査等で540万円、26年度に計画改定で455万円を計上している。

 水処理センター施設整備事業では、24年度に黒磯水処理センターで更新工事を下水道事業団に委託するほか、共墾社第二中継ポンプ場の更新工事、黒磯水処理センター(水処理設備、汚泥濃縮施設)と塩原水処理センター(管理棟・機械棟)で耐震診断を実施するため、7億9772万円を計上した。

 25年度も、黒磯水処理センターの更新工事を下水道事業団に委託するほか、▽黒磯水処理センター実施設計(沈殿池)▽塩原水処理センター耐震補強設計(管理棟・機械棟)▽塩原水処理センター実施設計(主ポンプ設備・最終沈殿池)▽塩原水処理センター受変電設備更新工事▽太夫塚第一・第二中継ポンプ場更新工事▽第2期ストックマネジメント計画策定-に取り組むため、14億0981万円が計上されている。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.