長生合同庁舎を再整備 大規模改修や増築棟新築(千葉県)
[2024/4/18 千葉版]
千葉県は長生合同庁舎(茂原市)の再整備に乗り出す。築30年以上が経過し、老朽化が進んでいるため、大規模改修を施すほか、敷地内に増築棟を新築する計画。設計業務を委託するため、年内にも公募型指名競争入札の手続きを開始する方針だ。2026年度までに設計をとりまとめ、27年度ごろの着工を目指す。
本年度予算では、新規事業として長生合同庁舎再整備事業について、26年度までに限度額3億9800万円の債務負担を設定した。既存庁舎の大規模改修に向けた実施設計のほか、増築棟の基本・実施設計を進めていく。業務期間は20カ月を見込んでいる。
既存庁舎の施設規模はRC造5階建て延べ5956平方mで、1991年に竣工した。施設全体の老朽化が進んでいるため、大規模改修に着手する。併せて、老朽化が著しく、浸水被害を受けた東上総教育事務所を長生合同庁舎に集約するため、敷地内に増築棟を整備する計画だ。増築棟の規模はRC造3階建て延べ1300平方m程度を想定している。
県資産経営課によると、年度内に設計を委託し、26年度までにとりまとめる方針。その成果を踏まえ、27年度ごろの着工、29年度の完了を目指す。30年度の供用開始を予定している。
現在の入居機関は、長生土木事務所、一宮川改修事務所、長生農業事務所、長生地域振興事務所、茂原県税事務所、長生保健所(健康福祉センター)、の6機関。元設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区)、元施工は内野屋工務店が担当した。
「千葉県県有建物長寿命化計画」の整備計画では、長生合同庁舎の大規模改修について、II期(23~27年度)に事業着手を目指す方向性が盛り込まれている。