南流山駅前1.2ha 再開発へ容積率緩和(流山市)
[2024/4/12 千葉版]
流山市は4月11日、南流山2丁目の一部区域における土地利用について、用途地域変更案の概要を公表した。南流山駅の南側のうち、近隣商業地域の約1・2haを対象に、容積率の指定を200%から300%に緩和する。南流山駅周辺は、周辺人口の増加に伴い、駅や駅周辺施設の利用者数の増加が予想されていることから、用途地域の見直しにより、既存ビルの建て替えや駐車場を廃止してビルを建設してもらうなど、土地の高度利用による再開発を促進する。原案の縦覧や県との協議を経て、都市計画審議会に付議、年内の都市計画告示を目指す。
対象地は、南口ロータリーを含み、店舗兼共同住宅やスーパーマーケット「マルヤ南流山店」などが立地している。
南流山駅周辺地区については、「流山都市計画都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」において、流山の新拠点である「流山おおたかの森駅」を補完する副次交流拠点と位置づけ、商業地として土地の高度利用を促進する方針を提示。
井崎義治市長は、つくばエクスプレス線とJR武蔵野線が交差する利便性の高い地域にふさわしいまちづくりが進むよう、駅周辺の都市計画の見直しを進め、土地利用の高度化と活性化を促進する考えを表明していた。
また、今年2月には、南流山駅周辺のうち、商業地域と近隣商業地域約13haを対象に、まちの魅力を高めるための基本的な考え方を示した「南流山駅周辺地区まちなみづくり指針」を策定。まちなみづくりの指針として、「土地の高度利用化及び商業・業務施設の集積による拠点性の向上」など3つを定めている。
市では今後、都市計画変更の手続きや、まちなみづくり指針について、地権者や事業者への周知をはかるなど、駅周辺の土地利用の促進に努めることにしている。
南流山駅周辺地区まちなみづくり指針作成支援業務は、千代田コンサルタント・千葉営業所(千葉市中央区)が担当した。