スケートセンター2カ年で改修 体育施設整備事業 河内体育館は空調など整備(宇都宮市)
[2024/4/10 栃木版]
宇都宮市は、2024年度の体育施設整備事業で、整備中の明保野体育館空調設置工事や河内総合運動公園屋内プールの特定天井改修工事を進めるほか▽北西部地域体育施設の整備事業者選定▽河内体育館の空調設置設備設置等工事▽スケートセンターの空調設置等工事▽宮原運動公園の東側駐車場等整備工事▽河内総合運動公園多目的運動広場夜間照明整備工事▽屋内プール整備への調査業務▽清原球場の大規模改修に向けた調査・検討業務-などを計画している。
24年度当初予算では、体育施設等整備費に14億6824万円を計上したほか、北西部地域体育施設施工管理等支援業務で5676万円、スケートセンターの空調設備設置等工事で8億5531万円の債務負担行為を設定。また、北西部地域体育施設建設事業で24年度から29年度にかけて、47億3819万円の継続費を設定している。
北西部地域体育施設は、北西部地域における生涯スポーツ活動の拠点となる施設を整備するもので、基本設計は環境デザイン研究所(東京都港区)が担当した。基本設計先行型DB方式で新里町地内に体育館および運動場を整備する計画で、24年度に事業者を募集・選定する。引き続き、24~27年度に実施設計や工事を行い、27年度から供用を開始する。
なお、施工管理等支援業務は基本設計への支援や発注支援を行うもので、整備業者の選定とは別に発注する。
河内体育館は空調が未設置であるため、施設全体的に空調設備を整備する。このほか、施設の老朽化への対応や利便性の向上に向けて、照明のLED化やトイレの洋式化なども合わせて実施する。設計は、イースベック(大阪市浪速区)が担当している。
スケートセンターは、リンクに空調設備を整備するほか、施設の老朽化への対応や安全性・利便性の向上のため▽非構造物の吊り天井の改修▽照明LED化▽トイレの洋式化-も行う。設計はAIS総合設計(宇都宮市)が担当し、工事は、2カ年事業を予定している。
市の方針では、利用者の利便性向上のためスポーツ施設の照明LED化を進めており、河内総合運動公園でも多目的運動広場の夜間照明8基をLED化する。
宮原運動公園の再整備事業では、24年度に▽東側駐車場のアスファルト舗装▽芝生整備(アップ場の設置)▽3×3コートの設置-などを行って、年度内の再整備事業完了を目指す。
駅東公園内にある屋外プールは老朽化が進んでいることから、屋内プールへの再整備を計画し、JR宇都宮駅東のLRT沿線(東部スポーツウェルネスライン)エリアで、候補地の選定を進めている。プールの機能は、子どもから高齢者まで健康増進や水に親しめることを目的に、気軽に利用できる施設として検討している。
24年度は候補地や施設の規模・機能のほか、民間活力導入可能性も含めた整備手法の調査などにも取り組んでいく。
清原球場は、施設の老朽化に対応するため施設の全体的な大規模改修を計画しており、雨漏り対策の防水、部屋の増改築、観客席の改修、照明設備のLED化、観客席の個別席増設などを構想している。
市では施設を確認した結果、老朽化が進み東日本大震災で被災した箇所もあったため、改めて調査を行うこととした。改修内容や補修内容を検討し、整備方針をまとめるとしている。