冠水対策や避難路整備 本年度の道路新設改良(宮城県 石巻市)
[2024/4/5 宮城版]
石巻市は本年度の道路新設改良事業で、4路線の測量調査等業務を委託するとともに、4路線の工事を発注する意向だ。当初予算には委託費に4200万円、工事費に7520万円を計上した。測量調査等業務は緊急冠水対策や避難路整備などが対象となる。
測量調査等業務を委託する路線は▽恵み野五・茜平五丁目線アンダーパス▽南中里四・新境町一丁目線▽石巻火葬場線▽寄磯浜避難道路──の4路線。
恵み野五・茜平五丁目線は、イオン石巻店の南側で三陸沿岸道路の下をくぐっているアンダーパス区間が大雨のたびに冠水するため、かさ上げを検討する。ただし、アンダーパスのボックスカルバートは内空断面が決まっているため、断面内でのかさ上げを考える。対象延長は75m。現道は幅員が5.5m程度の1車線となっている。
工事は第3四半期に一般競争入札で発注する予定。工事内容は延長75mの自由勾配側溝の敷設、530平方mのアスファルト舗装、構造物の取り壊しで、概算工事規模が3500万円。工期は約6カ月。
南中里四・新境町一丁目線は、現道にL型側溝が備わっているものの、冠水することから自由勾配側溝などに入れ替えて下水道の雨水幹線に結び付ける。対象延長は南中里4丁目から7丁目にかけての500m。側溝のサイズは300~400mm程度になる見込み。
同線の測量調査業務は第1四半期に一般競争入札で委託する。概算業務規模は900万円。履行期間は約4カ月。工事の発注時期は未定。
石巻火葬場線は、主要地方道石巻河北線と鋭角に交わっている南境交差点を改良する。基本的に石巻火葬場線の一部を拡幅することになる。測量設計業務は第1四半期に一般競争入札で委託する。概算業務規模は500万円。履行期間は約4カ月。
工事は第3四半期に一般競争入札で発注する予定。概算工事規模は1500万円。工期は約3カ月。
寄磯浜道路は、牡鹿地区で新たな道路を整備する。延長は410m。幅員は車道のみで6mを確保する。寄磯浜の集落から斜面を削って整備し、山側の林道寄磯線に結び付ける計画だ。
新設に向けては第1四半期に一般競争入札でた測量設計等業務を委託する。業務内容は用地測量、測量設計、土質調査で、概算業務規模が2000万円。履行期間は約6カ月。工事の発注時期は未定。
このほか、一番谷地青葉西2号他1路線でもU型側の溝入れ替え工事を行う。第2四半期に一般競争入札で工事を発注する見通し。施工延長は223mで、概算工事規模が2000万円。工期は約5カ月を見込んでいる。