新公民館に7.9億円 当初予算 スポーツパークへ照明設置(河内町)
[2024/4/5 茨城版]
河内町(野澤良治町長)の24年度当初予算が決定した。一般会計は58億6119万円で、前年度当初比6%の減額となった。主な事業では、中央公民館の建設工事費に7億9439万円を予算化した。また、町みずほスポーツ施設整備工事費に4900万円を計上し、みずほ分庁舎グラウンドに整備した「スポーツパークかわち」で照明設備の整備を行う。
一般会計の歳出を性質別で見ると、普通建設事業費は11億2433万円となり、新設認定こども園建設事業などが終了したことから前年度当初比34.5%の減額となっている。一般会計と特別会計の総額は83億6410万円で、一般会計の減額により前年度当初比5%の減少となった。
主な事業のうち、新中央公民館整備計画は、1969年完成の旧施設を老朽化などから建て替えるもの。当初は、屋上の防水工事や耐震補強工事などで対応する予定でいたが、耐震診断を前にアスベストの使用が判明したことや、隣接する農村センターも含めた改修なども考慮した結果、既存施設を解体し、新たな施設を整備することとした。
昨年10月には、高榮組(河内町)の施工で既存施設の解体工事に着手した。基本・実施設計は、大野建築設計事務所(土浦市)が担当した。施設内には、新たに児童クラブの新設や、西共同利用施設内にある子育て支援センターを移転することなどが決まったことから建設規模を拡大。現在のところ、建設規模はS造3階建て、延べ2000平方m弱程度で進められているもようだ。
新施設は、既存施設を解体した跡地に建設する。順調に進めば、24年6月の定例議会後に着工し、24年度中の完成と25年度当初からの供用開始を目指す。
旧みずほ小学校(源清田1942)を用途変更したみずほ分庁舎では、グラウンドで整備を進めていたフットサルコートなどの整備が完了し、3月3日に「スポーツパークかわち」としてオープンした。グラウンド内には、フットサルコート2面などが設置されているが、新年度は夜間照明設備を整備する。既に鉄塔は4基が整備されていることから、上部に照明設備を設置し、事業を完了する。
このほか、下加納農村公園では、複合遊具の整備を行うため、設計委託料に232万円、工事費に1357万円を計上した。町内には3カ所(源清田、和桐谷、下加納)の農村公園があり、これまでは遊具点検などにより全ての設備が取り払われていたが、地元の要望などから、源清田農村公園には遊具が整備された。下加納農村公園も、地元の要望などを受けて整備するもので、滑り台やジャングルジムなどの機能が付いた複合遊具を設置する。
東共同利用施設つつみ会館では、屋上防水改修工事費に867万円を予算化。土木費では、町道維持補修工事費に7799万円、町道舗装新設改良工事費に1億2368万円、長寿命化修繕計画策定委託料に1453万円、町営住宅屋根・外壁改修工事設計委託料に417万円などを確保している。
新庁舎の建設計画では、基本計画策定委託料に1266万円を確保した。基本計画については、3月6日に指名競争入札を開札し、オオバ(東京都千代田区)が1070万円で落札。4月から策定作業に着手する。新庁舎の整備は建て替えとし、施設規模は延べ約3400平方mを必要面積に設定。建設候補地は現庁舎案と中央公民館南側案の2カ所となる。概算事業費は、現庁舎案で29億5250万円、中央公民館南側案で29億7800万円を試算している。基本計画は、町民アンケートなどを行いながらまとめ、順調に進めば25年度から設計に着手する。スケジュールは未定だが、基本計画の策定から約5年程度での完成を目指す。