サッカー場を増設 当初予算 潮来小体育館改修で設計費(潮来市)
[2024/3/23 茨城版]
潮来市(原浩道市長)は、市議会第1回定例会に24年度当初予算案を提出した。一般会計の総額は139億0600万円で、前年度当初比3.7%増となった。主な事業では、前川運動公園整備事業でサッカー場の増設工事費5億5000万円、潮来小学校体育館改修事業で実施設計業務委託料1664万円を予算化。このほか、公共用地跡地利活用事業で実施設計業務委託料300万円、新産業拠点整備事業で調査業務委託料880万円などを盛り込んだ。
普通建設事業費は前川運動公園整備事業の増により、対前年度比142.4%増の10億8438万円となった。特別会計は、3会計の合計が同0.6%増の58億6444万円。企業会計は、2会計の合計が同2.4%減の40億5272万円となっている。
主な事業を見ると、前川運動公園整備事業では工事費5億5000万円を計上。21年度に整備したサッカー場の需要の高まりを受けて、公園内に人工芝コートを増設する。場所は、以前整備した施設の東側に立地する多目的広場となる。新設するコートについては、大人用が1面、少年用が2面確保できる105m×68mの規模を想定している。実施設計は、NiX三喜潮来本社(潮来市)が策定した。
潮来小学校体育館改修事業には、実施設計業務委託料1664万円を予算化した。26年4月の潮来小と津知小の統合にあわせて、統合先となる潮来小の体育館が老朽化していることから、大規模改修工事を行っていく。施設の構造・規模はS造平屋904平方mとなる。工事は25年度に実施する予定だ。
公共用地跡地利活用事業では、旧牛堀出張所跡地の利活用に向けて、実施設計業務委託料300万円を盛り込んだ。旧牛堀出張所は1969年に旧牛堀町役場として建設し、その後、商工会への貸与などを経て18年に解体工事を実施。現在跡地は駐車場として使用されている。利活用の方針としては、芝生広場や交流・休憩施設を整備する案が挙がっていたが、詳細については検討中だという。基本計画は、響建築設計事務所(東京都中野区)が担当している。
新産業拠点整備事業では、調査業務委託料880万円を配分し、牛堀地区の産業用地開発へ地権者意向調査や実現化方策の検討を進める。この事業は、既存の潮来工業団地ですべての区画が売却済みとなっていることを受けて、旧牛堀町区域に市内第2の工業団地の整備を行うもの。整備場所については、25-26年度に開通予定の東関道水戸線(仮称)麻生IC周辺としている。基本計画はミカミ(水戸市)でまとめた。
地域連携拠点整備事業には、計画作成業務委託料1000万円を確保。市内に新たな都市公園を整備するため、民間活力の導入可能性調査などを行っていく。
道路関係は、道路新設改良事業に2億0928万円を予算化した。通学路の区画線設置や市道(潮)829号線(潮来一中北側)、市道(牛)1級4号線(台上戸)の改良工事などを進める。排水対策事業には4200万円を計上。小泉南地区の承水路改修工事と洲崎地区の排水路改修工事を実施する。
水道事業会計は、田の森浄水場の受変電設備と非常用自家発電設備更新工事に24-26年度総額3億8500万円の3カ年継続費を設定するなど、資本的支出の建設改良費に6億8355万円を充てた。
下水道事業会計では、資本的支出の建設改良費に5億4916万円を確保した。曲松南地区と須賀地区の管路施設工事や、日の出雨水排水ポンプ場の耐水化工事などを行う。