水道事業統合1年延期 24年度に基本計画策定へ(千葉県安房地域)
[2024/3/22 千葉版]
千葉県安房地域の水道事業について、統合時期を1年延期し、2026年4月を目指すことが21日、分かった。統合後の財政収支などの検討を本格化し、24年度までに統合基本計画をとりまとめる方針だ。水道事業統合支援業務は日水コン(千葉事務所・千葉市中央区)が担当している。
安房地域3市1町で構成する安房地域水道事業統合協議会が明らかにした。1月19日の「九十九里地域・南房総地域の水道用水供給事業体と県営水道の統合協議会」で、統合時期を25年4月から1年延期し、26年4月に見直すことが決定した。
これを受け、1月31日に開催した安房地域水道事業統合協議会で、末端給水事業体となる安房地域でも統合時期を1年延期することが了承された。これまで構成市町などの議会に報告したという。
今後の想定スケジュールをみると、統合後の水道用水供給事業体との協議を進め、安房地域の財政収支見込みなどの検討を本格化し、12月までに統合基本計画案をとりまとめる。各市町議会での報告を経て、25年3月に基本協定を締結し、26年4月の水道事業統合を目指す。
統合協議会は、館山、鴨川、南房総、鋸南の3市1町で構成。事務局は安房郡市広域市町村圏事務組合の水道事業統合推進室が務めている。20年8月26日に締結した「南房総地域水道事業統合・広域化に関する覚書」に基づき、安房地域における水道事業の統合・広域化に向けて、協議・検討を進めている。