船橋中央病院を建て替え 候補地は新船橋駅前の工場跡(28年度開院へ)

[2024/3/13 千葉版]

 地域医療機能推進機構(JCHO)船橋中央病院(船橋市)は、老朽した病院の移転建て替えを計画している。建設候補地は、東武野田線・新船橋駅前の旧日本建鐵工場跡地。許可病床数399床で、現在の病床稼働数は355床となっていることから、建て替えに合わせて規模を縮小することを検討、2028年度ごろの開院を見込んでいる。設計与条件策定支援業務をシステム環境研究所(東京都中央区)に委託、9月までの履行期限で、新病院の規模や必要諸室など、設計の与条件をまとめることにしており、担当課では、24年度中にも設計に着手したいと話している。

 JCHO船橋中央病院は、海神6丁目に位置し、国道14号に面している。1949年に社会保険病院として開院。2014年に独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)に移行した。病床数は、一般病棟395床、II類感染症病棟4床。診療科目は、 内科、整形外科など18診療科。

 5階建て本館のほか、健康管理センターや周産期母子医療センター、看護師宿舎を付属している。

 船橋市を中心とした地域医療の中核を担っているものの、設備や配管、建物自体の劣化も進み、病院建て替えに向けた検討が急務となっていた。

 建て替え候補地の日本建鐵跡地は、現病院の北約600mに位置し、野村不動産(東京都新宿区)と住友不動産(同)が、再開発用地として所有。同病院では、敷地の一部を病院建て替え用地として譲渡してもらう方向で協議を進めている。

 山口武人病院長は、同病院の発行する「ふなちゅう通信」で、「長年住み慣れた海神の地を離れることとなりますが、地域医療への貢献という当病院の責務はこれからも変わることはありません」と記している。

 JCHO(ジェイコー)は、2014年4月に社会保険病院、厚生年金病院、船員保険病院の3つの団体が統合されてできた独立行政法人で、全国で57病院、26介護老人保健施設、5看護専門学校を運営している。

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