旭統合小に52億円 当初予算 鹿島灘海浜公園を拠点化(鉾田市)
[2024/3/13 茨城版]
鉾田市(岸田一夫市長)は、1日開会の第1回市議会定例会に24年度当初予算案を提出した。一般会計の総額は234億2500万円で、前年度から5.7%増額している。主な事業では、旭中学校区統合小学校整備事業で24-25年度総額52億4407万円の2カ年継続費を設定したほか、鹿島灘海浜公園で観光や地域交流の拠点とするための基本設計委託料を確保。新鉾田駅では待合室の改修工事を行い、学校跡地利活用事業では子育て支援住宅の整備手法調査を実施する。
このうち普通建設事業費は、旭中学校区統合小学校の本体工事着工などにより、対前年度比25.4%増の40億6372万円となった。特別会計は、4会計の合計が同1.5%減の130億6945万円。企業会計は、2会計の合計が同20.9%増の36億0538万円となっている。
主な事業を見ると、旭中学校区統合小学校整備事業では、24-25年度の2カ年で総額52億4407万円の継続費を設定。26年4月の開校に向けて本体工事に着手する。旭統合小は、旭東小、旭南小、旭西小、旭北小の4校を統合するもので、建設地は玉田地内の旭幼稚園の南側。校舎はRC造2階建て延べ6536平方m、体育館はS造平屋1591平方mで、このほか屋外プール、付属棟、外構には屋外運動場や駐車場などを設ける。実施設計は桜設計事務所(水戸市)が担当した。
鹿島灘海浜公園拠点化事業には、老朽化の目立つ同園の再整備を行うため、基本計画と基本設計策定業務委託料をあわせて1998万円を計上。公園内の広場や売店、レストランなどの台地部を対象に整備を行い、観光や地域交流の一大拠点化を図る。現在は昨年12月から開催している拠点化推進会議で、整備の方向性を検討している段階にある。現在のところ、国道や海に面していることを活かした道の駅などが候補に挙がっている。
新鉾田駅周辺再整備事業では、工事費5500万円を予算化。この事業は、整備後30年以上が経過する新鉾田駅周辺について、バリアフリー化などのリニューアルを行い、利便性の向上とにぎわいの創出を図るもの。その一環として、市はこれまで駅東側の駐車場、駅西側のロータリー、付近の親水公園の整備を実施した。24年度は駅待合室とトイレの改修工事を行う。設計はサンコーコンサルタント(東京都江東区)で策定している。
学校跡地利活用事業には、用地調査委託料や調査業務等委託料に733万円を確保。小学校の統合に伴って閉校した学校跡地の維持管理のほか、新たな利活用策として子育て支援住宅整備に向けた調査業務を実施する。
新庁舎・公共施設等整備事業には、計画策定等支援業務委託料250万円を計上。本年度に引き続き基本構想の検討を進めるほか、基本計画にも着手する。
道路関係では、統合小学校通学路整備事業に2億6936万円を配分し、引き続き鉾田南小学校の通学路の整備を行う。道路新設改良事業は、市道8-446号線の道路改良舗装工事や用地測量・補償調査、大洋0206号線の道路改良舗装工事と詳細設計などで6億6523万円を予算化した。
水道事業は、串挽浄配水場の電気計装設備更新工事に24-25年度総額7億1000万円の2カ年継続費を設定するなど、上水道整備事業の資本的支出に7億4135万円を充てた。公共下水道事業は資本的支出に3億7788万円を計上し、第3期区域の管渠整備や鉾田水処理センター増設の実施設計などを行う。