道の駅で造成工事 当初予算 こども園新築に2.2億円(城里町)

[2024/3/12 茨城版]
 城里町(上遠野修町長)は、5日開会の町議会第1回定例会に24年度当初予算案を提出した。一般会計の総額は108億3600万円で、前年度当初比6.4%の増となった。主な事業では、道の駅移転整備事業で造成工事費や用地取得費など3億6156万円、ななかいこども園新築事業で工事費や監理委託料2億2092万円を計上。このほか、町営南・米沢団地建替事業に7438万円、ホロルの湯長寿命化改修事業に3752万円などを盛り込んだ。これらにより普通建設事業費は、同34.6%増の20億8077万円となった。

 道の駅かつら移転整備事業は、現在の道の駅が開設から30年以上が経過し、老朽化により施設や機能の更新が必要な状況となっていることから、移転を図るもの。移転後の施設には、休憩施設と地域振興施設、オートキャンプ場などを整備していく。休憩施設と地域振興施設を備える直売所棟の施設規模は、木造一部S造2階建て、延床面積は1080平方m程度となる。

 24年度は、建設地の用地取得や補償業務、造成工事などを行う。造成工事の面積は約1万平方mで、直売所棟や一部駐車場の整備地が対象。オートキャンプ場は含まない。工事は24年度内に完了させて、25年度に本体工事に着手する。

 ななかいこども園新築事業には、監理委託料や工事請負費など2億2092万円を投じた。現施設が老朽化しているため、園児の安全確保に向けて移転新築工事を行う。建設地は、小勝地内の七会診療所の隣接地。新施設は、平屋で床面積が350平方m程度。設計業務は柴建築設計事務所(水戸市)が担当した。

 町営南・米沢団地建替事業には、実施設計委託料や工事請負費に7438万円を盛り込んだ。町営南・米沢団地は、老朽化が進み維持管理も困難となっていることから建替を進めている。このうち、米沢住宅は立地的にも不便なため、新たな住宅は南住宅に集約する。団地全体の基本設計はパル綜合設計(水戸市)が策定し、実施設計や工事は段階的に発注している。24年度は住宅12棟と集会所1棟の建替の実施設計のほか、4棟の解体の実施設計と工事を実施する。

 ホロルの湯長寿命化改修事業では、実施設計委託料3752万円を確保。02年の開業から22年が経過し経年劣化が見られることから、長寿命化計画に基づき、内壁や床の修繕、外壁の塗り直し、照明のLED化、空調機器の更新などを行っていく。工事は25年度に行う予定となる。長寿命化計画策定業務は戸頃建築設計事務所(水戸市)でまとめた。

 道路関係は、道路新設改良費に調査測量設計委託料6893万円、工事費2億1002万円を予算化し、町道0219・1315号線(増井)の整備などを進める。橋梁は長寿命化点検に2000万円、2橋の修繕設計に1658万円、1042橋と大沢5号橋の修繕工事に3000万円を計上した。河川は護岸整備などで、新道川に4673万円、南行川に1562万円、岩船川に1540万円、こび山川に2046万円、観世音川に627万円を配分する。

 水道事業会計は、収益的支出で取水・導水・浄水・送配水の各施設の修繕工事に2819万円を計上した。資本的支出では、配水管の新設に2300万円、老朽管の更新に2億8545万円を充てた。

 下水道事業会計では、下水道施設新設事業に3億1066万円を予算化し、公共桝の設置、汚水管渠埋設のための実施設計と工事などを進めていく。

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