交流施設改修に23億円 道の駅拡張で用地取得(筑西市当初予算)
[2024/3/8 茨城版]
筑西市(須藤茂市長)は24年度当初予算案の概要を公表した。それによると、一般会計は482億円で、前年度当初を34億円、率にして7.6%上回り、過去最大規模の積極的予算編成となった。新年度の主な事業は、地域交流センター「アルテリオ」改修事業に23億5000万円の3カ年継続費を設定した。このほか、玉戸・一本松線整備事業に7億7108万円や道の駅「グランテラス筑西」拡張整備事業に3億0565万円、明野幼稚園施設解体事業に2億4877万円、関城コミュニティセンター改修事業に1億8515万円などを盛り込んだ。
一般会計歳出の性質別内訳をみると、普通建設事業費は46億2502万円で、前年度当初と比べて2.2%の伸び率となった。主な要因は、公共施設の修繕工事費や解体工事費、道路整備工事費、水道施設整備工事費、用地購入費などが前年より約9894万円増えたことによる。一般会計に特別会計5会計と、企業会計3会計を加えた予算総額は809億1758万円で、同4.9%の増となった。
主な事業のうち、地域交流センター「アルテリオ」改修事業で24-26年度の3カ年で総額23億5000万円の継続費を設定した。上半期中にも工事を発注する見通しだ。
この事業は、同施設が築20年が経過し、経年劣化や不具合が生じているため、大規模改修を施して長寿命化を図るもの。工事内容は、屋上防水、外壁改修、内部改修、電気設備改修、機械設備改修工事などを予定。施設の構造・規模はRC造一部S・SRC造、地上4階(地下1階)建て、延床面積1万2014平方mとなる。なお、設計はAOI建築設計事務所(筑西市)が担当した。
道の駅「グランテラス筑西」拡張整備事業には3億0565万円を確保。24年度は、引き続き基本・実施設計を進めるほか、用地購入費・補償費に2億1299万円、造成用土砂仮置き場整備工事費として427万円を充てる。この事業は施設の敷地西側約3.2haを拡張して、約300台収容の駐車場や大型複合遊具施設の整備を図るもの。計画では、25年度に造成、施設整備、遊具設置工事に着手し、26年度の竣工を目指す。なお、基本・実施設計は、三橋設計(東京都千代田区)が担当する。
玉戸・一本松線整備事業は、玉戸地内の国道50号から西方地内の国道294号までの延長2030mを結ぶ計画。現在、供用済部分を除く延長1530mの整備を進めているが、24年度は引き続き渡河橋橋脚工事と地盤改良工事(一本松地内、延長115m)を行い、同年度内の開通を目指す。発注時期は9月を見込んでいる。
明野幼稚園施設解体事業は、24年3月で閉園となる同幼稚園園舎の解体工事を行う。事業費には2億4877万円を確保。対象となるのは管理棟と保育棟、遊戯室、プール、遊具などで、24年度に施設解体工事と解体後の土地測量、植栽を行い、地権者に返還する。敷地面積は2万4234平方m。設計は、トヨタ建築設計事務所(筑西市)で策定した。
関城コミュニティセンター改修事業は、河内公民館の解体工事を実施するもの。事業費には1億8515万円を計上した。築40年の施設の規模は、RC造2階建て、延べ829平方m。解体工事の設計は、金田設計事務所(筑西市)が担当する。
このほか、あけの元気館等機能集約・複合化事業に837万円を予算化。これは、同館内にあったデイサービスセンターやすらぎの閉鎖に伴い、空きスペースに、老朽化した明野いきがいセンターの機能を移転させるための改修設計委託料となる。