末広3丁目1.2万平方mに児童相談所を新設 基本計画策定へ(千葉市)
[2024/3/8 千葉版]
千葉市は、新たな児童相談所の整備に乗り出す。2024年度予算案では新規事業として基本計画策定委託料1320万円を計上し、プロポーザル方式で業務を委託する方針だ。中央区末広3丁目の市有地約1万2000平方mに児童相談所を新設するほか、養護教育センターなどを集積する方向で検討している。
同市の児童相談所は、美浜区の建物で2所1施設体制となっている。児童虐待への対応を強化するため、2所2施設体制に移行することから、東部地区を管轄する新たな児童相談所を整備する方針だ。
建設候補地は中央区末広3丁目の学校建設用地約1万2000平方m。末広街道に近く、京成千原線千葉寺駅から徒歩6分程度の場所に位置している。これまで自転車保管場などとして暫定利用されてきた。
この周辺の学区では、新たな小学校を建設する児童数の増加が見込まれないことから、用途を見直し、建設候補地に選定している。
一時保護所を併設した児童相談所を建設するほか、ライフステージに応じた発達に関する支援を担う養護教育センター、発達障害者支援センター、こども発達相談室の3施設を集約する。
このほか、子育て中の親子が気軽に集い、育児や成長に関する相談ができる子育て支援施設や、子どもや子育て世帯、高齢者との世代間交流を促すことができる高齢者支援施設の整備も検討していく。
基本計画では、利用者の利便性を考慮し、児童相談所など各施設のゾーニングや建築の諸条件、建設候補地の広さを生かした整備コンセプトなどをとりまとめる考えだ。
開会中の市議会定例会で神谷俊一市長は「子育て支援を軸とした効果的な連携を実現させ、持続可能なまちづくりに取り組んでいきたい」と意気込みを語った。