本庁舎複合化で調査 足利市駅前広場で予備設計(足利市予算案)
[2024/2/29 栃木版]
足利市(早川尚秀市長)は、一般会計の総額を前年度当初比0.9%増の542億円とする、2024年度当初予算案を公表した。このうち普通建設事業費は、土地区画整理事業や工事を進めている斎場再整備事業などが影響し、2.7%増の50億9032万円となった。新規事業は、渡良瀬ウォーターパークの改修や総合運動場のテニスコートの改修など。継続事業では、土地区画整理事業の電線共同溝予備設計、足利市駅駅前広場の予備設計、あがた駅北地区での産業団地開発、東部地区の浸水対策、水道施設の更新設計などを進めていく。なお市民会館および市役所本庁舎については、複合化整備の調査を行う。 =2面に主要事業と予算額
総合運動場テニスコートを改修
一般会計の新規事業は、一般公園施設整備事業に7000万円を計上し、渡良瀬ウォーターパークを改修する。総合運動場では、テニスコート8面の人工芝改修に1億2000万円を配分した。
継続事業では、市民会館および市役所本庁舎等整備事業に1670万円を計上した。市は両施設の複合化整備の調査に着手しており、サウンディング調査の参加者も募集している。
農村地域防災減災事業では、農業用ため池の防災工事を行うための計画策定で5100万円を配分した。物外軒保存整備事業には599万円を計上し、庭園内の建物、園池、樹木について測量調査を行って、図面作成や保全計画を策定する。
次期産業団地は、久保田町地内にある国道50号沿線の22haに計画し、634万円を計上して不動産鑑定業務等を実施する。(仮称)足利スマートIC関連事業は、北関東自動車道の太田桐生IC~足利IC間に設置する本線直結型のスマートICを計画し、24年度は4600万円を計上して用地調査、詳細設計、物件調査などを行う。
県が整備している中橋関連では、東武足利市駅北口の駅前広場の再整備へ、予備設計の委託料など6006万円を計上する。東部地区では、浸水対策の詳細設計や道路整備の基礎調査で2500万円を配分している。
土地区画整理事業は、大日西に1億8896万円、中央土地に4億12229万円を予算化し、電線共同溝の予備設計や建物補償などを実施する。山辺西部第一は8780万円を配分し、公園整備工事や道路植栽工事などを行う。山辺西部第二は3億0843万円を計上し、換地設計や建物移転補償などを行う。
道路は、単独道路改良事業に2億1300万円を計上した。江川利保通りには2億1400万円を計上し、通学路安全対策のための改良工事や橋梁上部工事を進めていく。一般排水路の改修工事には1億54800万円を計上し、都市計画道路整備方針策定事業には3500万円を計上して現地調査などを行う。
東部クリーンセンターは、25年度まで延命するための工事で7000万円を予算化している。
特別会計は、あがた駅北産業団地開発事業特別会計が12.7%減の7億8500万円となった。市は東武あがた駅の北側区画の約20haで産業団地を計画しており、24年度は調整池の整備などを進めていく。
企業会計は、工業用水事業の資本的支出が13.4%減の5410万円とし、田中水源1号井2号井取水ポンプ更新工事などを行う。
水道事業の資本的支出は、13.7%増の21億7360万円となった。一般配水管の布設等には3億0533万円、道路・橋梁整備に伴う布設替等には1億614万円、あがた駅北産業団地関連の整備には1億43000万円を配分している。
このほか、大前浄水場の耐震化には7560万円、今福浄水場更新の基本設計等には1億2129万円、北部配水場の基本計画策定には5149万円、栗谷増圧場の更新基本設計には3710万円、基幹管理の耐震化には2億円、天王浄水場の非常用自家発電設備更新等には2億6769万円、名草中町増圧場次亜消毒設備更新等には2億0168万円を配分。水道DX推進事業には2052万円を計上し、スマートメーター導入やAIによる漏水リスク調査を実施する。
下水道事業の資本的支出は、0.6%減の42億7750万円となっている。管渠整備では、新増設工事に9907万円、管渠改築工事に3億3000万円、ストックマネジメント計画に伴う改築工事に1億2480万円を配分した。ストックマネジメント計画に伴う管路施設調査等には、7712万円を盛り込んでいる。また、処理場は水処理設備および汚泥焼却炉設備などの補修工事に1億3541万円、管理棟の耐震診断等には7040万円を配分した。