馬頭公園を再整備 新年度予算案 全校体育館に空調導入(那珂川町)
[2024/2/27 栃木版]
那珂川町(福島泰夫町長)は26日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比4.1%増の89億円で、このうち普通建設事業費は、馬頭総合福祉センターの駐車場整備工事の終了などで8.8%減少し、5億3442万円となっている。主な建設事業には、町道や配水管の整備、馬頭公園の再整備事業、学校体育館の空調設備導入、社会教育施設や体育施設の施設計画策定などを挙げている。ケーブルテレビ事業は23年度から3カ年で光化整備を行う方針で、24年度は12億6161万円を計上した。=2面に主要事業と予算額
ケーブルTVの光化整備を推進
一般会計の建設関連事業では、馬頭公園の再整備に向けて、24年度に公園全体の再整備の測量業務やトイレ再整備の設計業務を委託するため2367万円を計上した。再整備事業は、25年度から工事を行う計画となっている。
町道整備では、町道改良舗装事業に1億4250万円を計上し、一渡戸大鳥線、谷川入郷線、三輪久保線などを整備する。地方道路交付金事業には1億1930万円を計上し、上郷須賀川線や薬利後沢線で整備を実施する。
地籍調査事業は、2地区の調査に3468万円を計上した。橋梁長寿命化事業には4570万円を計上し、西芳井2号橋の工事や太郎橋の補修設計などを行う。県単農業農村整備事業では、和見地区の農道舗装などで3550万円を計上する。
学校施設は、全小中学校の体育館へ空調設備を導入するため、約4000万円を計上する。空調設備の導入には、リース事業を予定している。社会教育施設計画の策定等には804万円を計上し、公民館や図書館などの老朽化に対応するための計画を策定する。
体育施設には、9516万円を計上した。総合体育館でキュービクル改修や照明LED化への設計を策定し、工事は25年度以降に実施する。体育施設再編計画も策定する予定で、施設のあり方を調査して集約や統廃合などの考えを盛り込む。
馬頭広重美術館には4873万円を計上し、25年度の工事に向けた屋根改修設計の委託料などに充当する。町有財産管理には6981万円を計上し、和見集会所の駐車場整備工事を行うほか、10月以降に導入を予定する電子入札システム構築に着手する。
特別会計は、ケーブルテレビ事業が11.6%増の15億4000万円となった。町は同軸となっているケーブルを、全線光ケーブルに更新する方針で、工事などで12億6161万円を計上している。23~25年度の3カ年で町全域を対象に整備を進めており、24年度は馬頭の中心市街地を中心に実施する。
水道事業会計は、2.2%減の6億8700万円となり、町全域的に配水管の整備を進めていく。川崎浄水場第4水源導水管布設替工事などには1910万円、町道薬利後沢線配水管布設替工事など約15カ所での工事には1億8450万円を配分している。
下水道事業と農業集落排水事業は、統合して公営企業会計の下水道事業会計に移行し、24年度の事業費は5億8826万円を編成した。公共下水道は、小川地区の管路耐震補強工事や小川水処理センター長寿命化への基本設計などで4640万円を計上。農業集落排水は、北向田水処理センター長寿命化対策工事などで2431万円を計上している。