体育館空調の設計着手 新年度予算(野田市)
[2024/2/27 千葉版]
野田市の鈴木有市長は2月26日の定例記者会見で、3月1日開会の市議会定例会に提出する2024年度予算案と主な事業を明らかにした。一般会計は前年度当初比2.5%(12億9000万円)増の総額535億6500万円。他の特別3会計と企業2会計を加えた市全体の予算規模は973億5160万円で、同3%の増。扶助費の伸びや物価高騰に伴う経費を確保したことで、一般会計予算は過去最大となった。中学校体育館や総合公園など市内体育館の空調設備設計に着手、上花輪浄水場の整備に総額24億円の継続費を設定する。
一般会計のうちの普通建設事業費は39億3329万円(前年度比2.5%減)。連続立体交差事業の進捗によりマイナスとなった。
新規事業では、道路照明LED化など道路維持整備費として1億6920万円を計上。約900灯の道路照明をLED照明に交換、併せて10年間の維持管理を委託する。保守点検委託には9カ年で4418万円の債務負担行為を設定する。
学校関連では、中学校11校の体育館エアコン設計委託料として6024万円を確保。小中学校トイレ改修事業には、補正予算案への計上分とあわせて6億9900万円を投じ、小学校の工事を前倒して実施するとともに、中学校の改修設計に着手する。
シェルター設置など愛宕駅東口駅前広場整備には4450万円を配分。本庁舎エレベーター改修に総額1億1055万円の継続費、こだま学園受変電設備改修に限度額6818万円(別途税)の債務負担行為を追加する。委託関連では、総合公園の野球場スコアボード改修設計や水泳場の整備検討支援に必要な経費を確保する。
一方、水道事業会計では、上花輪浄水場再構築等建設に5カ年で総額24億5102万円の継続費を追加するとともに、3月の補正予算案で、新配水池等水供給システム建設に伴う約46億円の継続費を廃止。中根配水場での新配水池建設などは次期整備計画に延期、上花輪浄水場配水施設の耐震化や浸水対策を優先する。
下水道事業会計では、阿部沼雨水幹線整備に4億2990万円を配分する。