そごう跡地取得86億円 児童相談所建設に継続費(柏市予算)
[2024/2/21 千葉版]
柏市の太田和美市長は、2月20日の定例記者会見で2024年度予算案の概要と主な事業を明らかにした。一般会計は前年度当初比10.6%(159億6000万円)増の総額1658億7000万円。他の特別8会計と企業3会計を加えた市全体の支出規模は2786億2600万円で、同7.3の増。一般会計は、災害対策や子育て支援に重点を置いて編成、公共施設の整備費や扶養費などの増に伴い昨年に続いて過去最大となった。旧そごう柏店本館の土地取得費や仮称・柏市子ども・若者総合支援センター(児童相談所)の建設費を計上している。
一般会計の普通建設事業費は186億5900万円(前年度比69.9%増)。北部クリーンセンターの長寿命化や児童相談所の整備などの大規模事業が集中することから大幅なプラスとなった。
柏駅東口駅前再整備事業では、24年度補正予算案として10億円を計上し、限度額76億円の債務負担行為を設定するなど、旧そごう柏店本館の土地取得費として計86億円を確保。駅前施設の更新・建替用地としての活用を検討する。面積は5201平方m。既存建物は24~26年度の3カ年で現所有者の三井不動産が解体する。
小中一貫校の設計には2カ年で総額5億9300万円の継続費を追加、柏中学校敷地内に義務教育学校を整備する。26~27年度に建設、28年4月の開校を目指す。
仮称・柏市子ども・若者総合支援センターの建設には3カ年で総額54億2000万円の継続費を設定。施工業者の選定を進め、9月議会に工事請負契約議案を提出する。
空調設備の設置には16億3600万円を配分し、中学校20校と小学校41校の体育館にエアコンを整備する。24年度は小学校の設計と中学校の設置工事を予定。小学校は25年度に設置する。
市立柏病院の建替事業では、介護老人保健施設の一部移設工事に2カ年で総額5億4500万円の継続費を設定する。
給食施設への空調設置には14カ年で限度額26億0130万円の債務負担行為を設定、13年のリース方式で、小中学校42校の給食室にエアコンを設置する。
柏高校グラウンド整備には3億7065万円を確保し、人工芝とタータントラックを整備する。
最終処分場跡地公園整備事業には3カ年で総額5億9600万円の継続費を追加し、多目的広場や遊具広場などを中心とした公園を整備する。