千葉北西連絡道路の事業化へ構想段階に着手 ルート案など検討(千葉国道ら)

学識経験者や国交省、県、沿線市で構成する地元検討会

学識経験者や国交省、県、沿線市で構成する地元検討会

[2024/2/20 千葉版]
 国道16号の渋滞を解消する千葉北西連絡道路の事業化に向け、構想段階に着手した。地元検討会の初会合が19日、千葉市内で開かれ、沿線地域住民の意見を丁寧に聞きながら、複数ルート案を検討し、計画段階評価を含む概略計画をとりまとめていくことを確認した。

 地元検討会の委員は学識経験者や国土交通省、本県、茨城県、沿線6市で構成。オブザーバーとしてNEXCO東日本が参加している。委員長に東京理科大学教授の寺部慎太郎氏が就任した。

 初会合では、事務局を務める千葉国道事務所計画課が、県北西地域の交通特性や交通課題、千葉北西連絡道路に求められる機能、構想段階の進め方などを説明した。

 地元検討会では、計画の具体化に向け、アンケートやオープンハウス、ワークショップ、企業ヒアリングなどを実施し、複数のルート案を提示。沿線地域住民からの意見を丁寧に聞きながら、「概略計画」をとりまとめる方針が示された。

 「千葉北西連絡道路の道路計画の基本方針」では、核都市広域幹線道路の機能を兼ね備えた、多車線の自動車専用道路の計画の具体化が必要であるとした。起終点を、つくば野田線以北から国道464号付近までとし、常磐自動車道や国道6号へのアクセス性を考慮することを求めている。

 22年11月に開催した千葉北西連絡道路検討会では、国や県、沿線自治体が連携し、道路の必要性について、地域住民の理解を得られるよう積極的に取り組むことを確認。地元へ丁寧に説明し、意見を把握するなど、地域とコミュニケーションをとりながら、計画段階評価を進めることで合意していた。

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