市庁舎整備に154億円 普通建設事業費64%増(千葉県市原市)

[2024/2/14 千葉版]
 千葉県市原市(小出譲治市長)は13日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計の普通建設事業費は前年度比64.1%増の163億9876万円を計上。デザインビルド方式で市庁舎を整備するため、債務負担を設定している。拠点まちづくりを推進するほか、水道の緊急時連絡管やチバニアンの土木工事を本格化する方針だ。

 普通建設事業費が大幅に増加している要因として、新学校給食共同調理場の建物購入費や八幡宿駅西口複合施設(仮称)の整備費など、大型事業が増加していることが挙げられる。

 新庁舎関連ではデザインビルド(DB)方式で施設整備を進めていくため、154億8354万円の債務負担を設定する。施設の構造・規模はRC一部S造6階建て延べ1万3800平方m。事業者の選定に着手する方針だ。

 組合施行方式を前提とした五井駅東口土地区画整理事業(仮称)に7308万円を計上するとともに、3288万円の継続費を設定。都市計画などを支援するほか、まちづくり方策を検討していく。

 個別施設計画の推進に1億5403万円を配分。施設の更新に向け、辰巳台東小学校で基本方針、姉崎消防署で基本計画の策定にそれぞれ着手する。

 水道の緊急時連絡管の整備で20億2001万円の継続費を設定。福増浄水場と三和配水池をつなぐ送水管や、圧送するためのポンプ場を整備する計画だ。

 チバニアンの地層の保存活用・整備に3億0365円を投入する。27年度の供用開始に向けて、土木工事やガイダンス施設の実施設計、展示の設計などを予定している。

 八幡椎津線の整備で3億6949万円を予算化。平田地区で小湊鉄道との立体横断施設の整備工事を本格化するほか、五井・島野地区で道路の詳細設計、姉崎地区で用地取得などを進めていく。

 粗大ごみ処理施設更新事業では整備・運営で193億3644万円の債務負担を設定。DBO方式で、5時間当たり42t規模の新たなリサイクル施設を整備するもので、公募型プロポーザルの手続きを進めている。 

 一般会計の予算規模は前年度比7.6%増の1164億5000万円となり、6年連続で過去最大を更新している。

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