医療センター建替に576億円 2024年度予算(船橋市)
[2024/2/9 千葉版]
船橋市の松戸徹市長は2月8日の定例記者会見で、2024年度予算案と主な事業の概要を明らかにした。一般会計は前年度当初比5.1%(113億5000万円)増の総額2352億5000万円。他の特別6会計と企業3会計を加えた市全体の支出規模は4183億8934万円で、同4.8%の増。児童手当給付金など民生費が伸びたことなどにより、一般会計の総額は過去最大となった。病院事業会計予算には、医療センター建替事業に4カ年で総額576億4910万円の継続費を設定、老朽化した施設の移転建て替えに着手する。
一般会計の普通建設事業費は177億6379万円(前年度比23.9%増)で、補助事業が33億2273万円(同2.4%増)、単独事業が144億4105万円(同30.2%増)。小学校体育館への空調設備の設置や海老川上流地区のまちづくり、消防局庁舎の建設などに取り組むことから大幅なプラスとなった。
病院関連では、医療センター建替事業のほか、ドクターカーを配備する救急ステーション建替事業にも4カ年で総額8億4160万円の継続費を追加する。
基本設計における医療センター本体棟の規模は、S造一部SRC造(免震構造)7階建て・塔屋2階建て延べ5万3650平方m。病床は原則個室とし、施設の老朽化や狭あい化、増築による機能の分散など、現病院の抱えている課題の解消を図る。
体育館への空調設備設置事業には17億1157万円を配分。小学校と特別支援学校の体育館にエアコンを設置する。
宮本中学校校舎建替事業には2カ年の債務負担行為とあわせ、設計費として1億4920万円を予算化。記念館を解体した跡地に、北校舎にかわる新校舎を建設、28年4月から供用開始する。
仮称・埋蔵文化財調査研究センター整備事業には1066万円を計上し、旧金杉台中学校の校舎活用に向け改修設計に着手する。
二和東5丁目市有地活用事業では、道路詳細設計と測量に5380万円、二和出張所の拡張工事に3582万円、北図書館のお話し室と授乳室の移設工事に3660万円を投じる。
このほか、3・3・7号線など優先度の高い都市計画道路の設計に9324万円、「ゾーン30プラス」整備に4580万円を確保。佐倉こ線人道橋など橋梁維持・耐震化事業に5600万円、夏見6丁目の急傾斜地の崩壊防止工事に1億1697万円を投じる。
なお、当初予算と同時に公表した地方卸売市場事業会計補正予算案には、冷蔵庫棟・関連店舗棟建設事業費として4カ年で総額93億5750万円の継続費を追加している。