[2024/2/3　栃木版]

　下野市は2日、2024年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初から4.6％増加し、275億5000万円となった。このうち普通建設事業費は、0.1％減の21億6033万円となっている。建設関連の主な事業は、市道の舗装修繕などのほか、国分寺地区学校整備検討事業、南河内第二中学校給食室改修事業、下野スマートIC整備事業、学校教育サポートセンター整備事業、別所山公園B球場ナイター設備LED化工事などに予算を充当している。＝2面に主要建設関連事業と予算額

　一般会計の新規および重点事業では、国分寺地区学校整備検討事業に161万円を計上した。国分寺地区の学校の校庭が狭あいだといった問題の解消を図るため、義務教育学校も視野に、どのような学校を設置すべきか地域と話し合いながら検討していく。

　南河内第二中学校給食室改修事業には3077万円を計上し、南河内地区の3小中学校に給食を提供する共同調理場の建設に着手する。計画地は旧薬師寺保育園跡地で、24年度に設計を策定して25年度にも建設工事を実施する。

　古山地区に設置予定の北関東自動車道(仮称)下野スマートIC整備事業は、市道1153号線道路改良工事などに2億1650万円を計上している。

　継続事業では、学校教育サポートセンター整備事業に2億7340万円を計上し、旧すみれ作業所を解体した跡地に新施設を建設する。別所山公園では、B球場のナイター設備LED化工事に1億1075万円を予算化する。

　下野薬師寺跡整備事業には5060万円を計上し、第3期整備を進めていく。東の飛鳥プロジェクト整備事業には414万円を配分し、下野薬師寺跡周辺のまちなみ環境を整備する。天平の丘公園周辺施設整備事業には5040万円を計上し、国見山周辺園路や風土記の丘資料館前園路の改修工事を実施する。

　都市核形成事業化等検討業務には、1744万円を計上した。市はJR石橋駅・自治医大駅・小金井駅の3駅周辺を都市核に設定し、まちづくりを構想している。地域住民と話し合いを進めており、集積する機能や事業手法等についての方針をまとめ、市民との合意形成を図っていく。

　道路については、市道維持管理事業に2億7657万円を計上して市道修繕工事などを行うほか、大規模舗装修繕事業に2億2900万円を確保して1・2級幹線道路の舗装修繕を進める。また、道路構造物長寿命化事業には1億6265万円を計上し、橋梁などの点検や修繕を行う。

　特別会計は、石橋土地区画整地事業が93.5％減の879万円で、物件移転に向けた交渉や道路整備などを進めていく。仁良川土地区画整地事業は40％減の2億4777万円で、物件補償などのほか、区画道路の整備を行う。

　企業会計は、水道事業会計が0.3％減の18億1652万円で、配水管の布設や布設替などを実施する。下水道事業は、9.7％増の39億2679万円で、汚水管や雨水管の整備などを行っていく。