千城台地区に公民館・図書館の複合施設 24年度にも設計着手へ(千葉市)

[2024/2/3 千葉版]
 千葉市は、千城台公民館と若葉図書館の再整備に向けた方針案を明らかにした。千城台南小学校跡地の一部を活用し、地域の防災拠点などとして、2000平方m規模の複合施設を新築する計画。年度内に方針を固め、2024年度にも設計に着手する方向で検討している。

 千葉市図書館協議会(委員長・吉野知義神田外語大学教育支援部ゼネラルマネージャー)の議事案件となった。同市は上位計画や地元住民からの要望などを踏まえ、基本的な方針案をとりまとめている。

 千城台南小学校跡施設のグランドデザインでは、敷地北側に民設民営の保育所、中央に図書館と公民館の複合施設、南側に特別養護老人ホーム和陽園を整備する構想。東側に緑道、西側に駐車場を配置している。

 複合施設のうち、公民館は、地域拠点や防災拠点として機能強化する。図書館は地域の活動を支える情報センターとして施設整備を進めていく方針だ。

 公民館は1000平方m規模とし、指定管理による運営を想定。施設内には会議室5室(各50平方m)やホール・大会議室(140平方m)、工芸室(90平方m)、地域活動拠点(100平方m)、倉庫(50平方m)、多目的室・準備室(20平方m)を設置する。

 図書館は1000平方m規模を見込み、市の直接運営を前提とする。施設には一般開架室(500平方m)や子ども室(130平方m)、予約図書受取室(30平方m)、閉架書庫(40平方m)を整備していく。

 複合施設にはこのほか、ロビーや事務室、多機能トイレ、エレベーターなどを設置する方針だ。委員からは、「能登半島地震なども踏まえ、地域の防災拠点として、千葉市のモデルケースに」「利用者などの意見を丁寧に聞きながら、設計を進めてほしい」などの意見が出された。

 同市の24年度予算要求では、新規事業として千城台公民館・若葉図書館再整備事業に5400万円を要望している。予算化されれば、基本設計や測量などに着手したい考えだ。

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