交差点2カ所を改良 小山壬生線扶桑工区 半田橋4車線化も考慮(栃木県道路整備課)
[2024/1/30 栃木版]
県道路整備課は2024年度から、主要地方道小山壬生線の扶桑工区で、交差点改良事業に着手する。慢性的な渋滞の解消に向け、扶桑歩道橋交差点と羽川西小前交差点の2カ所で右左折レーンを設置するとともに、歩道橋を架け替える。事業期間は30年度までの7年間で、総事業費は約16億円を見込む。なお用地取得の際には、将来的な半田橋の4車線化も考慮して確保する。
小山壬生線は、小山市と壬生町の市街地間を結ぶ幹線道路で、緊急輸送道路にも指定されている。また、周辺には大光寺工業団地や天平の丘公園が立地するなど、地域の産業や観光を支える道路でもある。
しかしながら、小山市扶桑地内から飯塚地内までの一級河川姿川に架かる半田橋前後の区間は、小山壬生線と県道小山環状線が重複する区間であり、交通容量が不足しているほか扶桑歩道橋交差点と羽川西小前交差点に右折レーンが無いことから、朝夕の通勤時間帯を中心に慢性的な交通渋滞が発生している。
さらに、この区間の東側では小山第四工業団地第二工区の整備が進められており、さらなる交通需要の増加も見込まれ、早期の対策が求められている。このため県は24年度から、半田橋前後の扶桑歩道橋交差点と羽川西小前交差点をそれぞれ改良し、右左折レーンを設置することで円滑な通行の確保を図る。
計画によると、事業区間は扶桑歩道橋交差点側が扶桑地内の延長340mと、羽川西小前交差点側が飯塚地内の延長280mの、あわせて620m。扶桑歩道橋交差点は現況の幅員が車道2車線合計6.5mと歩道左右各2.5mなどあわせて12.5mで、これに右左折レーンや導流帯(ゼブラ)、中央帯などを設けて25.0mまで拡幅する。拡幅に伴い、横断歩道橋も架け替えを行う。
また、羽川西小前交差点には右折レーンを設置し、あわせて横断歩道橋を架け替える。これら2つの交差点で右左折レーンを設置するのにあわせて、信号現示を見直して交通容量を確保する。なお、用地取得にあたっては将来を見据え、半田橋の4車線化を考慮した用地を確保する。
事業期間は24年度から30年度までの7年間で、このうち測量設計を24年度、用地取得を25年度から27年度までの3カ年で実施。工事は26年度から、30年度までの5カ年を予定する。総事業費は、測量設計費が約1億円、用地補償費が約4億円、工事費が約11億円の計16億円を見込む。