新庁舎の設計公告 2025年度に着工(八千代市)
[2024/1/23千葉版]
八千代市は1月22日、新庁舎建設工事実施設計業務の委託事業者を選定する一般競争入札を公告した。設計コンセプトや外観イメージなど、基本設計の内容を踏襲しながら、工事に必要な実施設計図書をまとめてもらう。構造・規模はS造・免震構造5階建て延べ1万3089平方m。履行期間は2025年3月まで。25年度に施工業者を選定して着工、供用開始は27年度中になる見込みだ。
同業務では、新庁舎と付属施設の実施設計と、既存倉庫3棟の解体実施設計を進める。
建設予定地は、現在の北側駐車場部分。敷地面積は2万5017平方m。建築面積4015平方m。構造形式はブレース付きラーメン架構。基礎形式は杭基礎(既製コンクリート杭)。耐震安全性の分類は、構造体が「I類」、非構造部材が「A類」、建築設備が「甲類」を確保する。
付属施設の規模は、公用車車庫がS造平屋152平方m、廃棄物保管庫がS造平屋24平方m。
具体的な業務内容は、実施設計図書の作成、概算工事費の検討、会議等の運営支援など。また、追加業務として、透視図や模型の作成、ZEBReady取得に関する資料の作成、ZEB補助金申請に伴う準備、外構実施設計などを担当する。
入札参加資格は、八千代市競争入札参加者資格名簿に建築関係建設コンサルタント業務で登載され、ZEBプランナーに登録されていることなど。
経験として、延べ面積が6000平方m以上の官公庁の庁舎または民間企業の事務所の設計、延べ面積が6000平方m以上の免震構造を有する施設の設計のほか、ZEBなどの認証取得の実績を求めている。
参加申請書を31日まで受け付け、確認通知書を2月1日に発行。入札書を21日~26日に受け付け、26日に開札する予定だ。
庁舎建て替え事業については、昨年6月からデザインビルド(DB)方式で事業者の選定を進めたものの、技術提案の審査前に参加者から辞退届が提出され不調となった。
その後、実施したヒアリングで、設計施工を分離発注する従来方式を望むゼネコンが多かったことなどから、従来方式で進める方針を表明。事業手法の変更に伴い、昨年12月の補正予算で、庁舎整備に伴う継続費を総額87億0370万円から90億1066万円に3億0695万円増額した。期間は、変更前と同じ23~26年度の4カ年。
基本設計では事業費(税抜)としては約96億6000万円を概算。新庁舎工事費として約79億6000万円、実施設計・監理料として約3億1800万円、解体工事費として約5億1500万円、解体設計費として約2200万円を見込んでいる。
基本設計は、類設計室(東京都大田区)が担当した。