児童相談所が着工へ 新年度予算で継続費要求(柏市)
[2024/1/19 千葉版]
柏市は、2024年度から3カ年で、仮称・柏市子ども・若者総合支援センターの建設を進める。24年度の当初予算に継続費を設定し、工事費を確保。既存施設の解体が6月に完了することから、施工業者の選定を進め、9月議会に工事請負契約議案を提出することを想定している。構造はRC造3階建て、庇の下や倉庫などを含む延床面積は7120平方m。発注方法は建築と各種設備に分ける分離発注で、概算工事費は約53億円。26年度の開設を見込んでいる。
建設予定地は、研修や講習の場として1988年に整備された十余二地区「青少年センター」を解体した跡地。敷地面積は1万9399平方m。建築面積は4300平方m。駐車場の収容台数は約60台。
中核市としての強みを活かし、児童相談所や一時保護所のほか、青少年センターや地域子育て支援拠点などの機能を集約した複合施設として整備する。
基本設計の概要によると、1階に相談室や若者の相談・居場所、一時預かり、カフェ、体育館などの機能を設け、プライバシーに配慮できるよう動線を明確化。木を基調にした温かみを感じることができる空間を創出する。
2階には一時保護所(定員25人)を併設し、落ち着いて過ごすことができる個室やリビング、食事や入浴、学習ができる設備を整備。3階には管理諸室や会議室、検査室、相談室などを配置する。 また、太陽光などの再生可能エネルギーを導入するなど、省エネルギー性能表示制度で「ZEBready」の認定を目指す。
既存施設(青少年センター)の解体は真工業(柏市)が施工。基本・実施設計は、2月まで佐野建築研究所(東京都渋谷区)が担当している。