浸出水処理施設の延命化 新年度予算に工事費要求(八千代市)
[2024/1/17 千葉版]
八千代市は、浸出水処理施設の基幹的設備改良工事に着手する。2024年度の当初予算に3カ年の継続費を設定して事業費を確保。新年度早々に性能発注方式による一般競争入札で発注し、6月もしくは9月議会に、工事請負契約議案を提出することを想定している。1日当たりの処理能力は現行と同じ80立方m。仮設施設などにより現機能を確保しながら工事を進める予定だ。
八千代市清掃センター浸出水処理施設(八千代市上高野1667番地)は、供用中の第3次最終処分場(埋立容量14万1000立方m)と、埋立完了している第2次最終処分場の浸出水を処理する施設として1994年3月に竣工。稼働から約30年が経過し、早急な施設の整備や延命化が必要となっている。
1日あたりの処理能力は80立方m。調整槽容量は1500立方m。水処理方式は、回転円板生物処理+凝集沈殿処理+砂ろ過処理+活性炭吸着処理。元施工は住友重機械工業。
20年3月策定の「八千代市一般廃棄物処理施設整備に関する方針」では、新施設整備と基幹的設備改良の2案を比較。財政負担などを総合的に考慮した結果、躯体調査を実施し、基幹的設備改良が可能であれば同案を採用するとしていた。
また、税抜きの工事費として5億8008万円を概算しているが、担当課によると、物価高騰などの影響により整備工事費は大幅に増える見込みだ。
発注仕様書作成業務は、国際航業(東京都新宿区)が担当している。履行期限は3月まで。20年度の躯体調査、22年度の長寿命化計画策定業務も同社が担当した。