建替組合の設立認可 施工者選定へ(船橋・若松二丁目住宅)
[2024/1/13 千葉版]
南船橋駅前の分譲マンション「若松二丁目住宅」の建替事業について、船橋市から建替組合の設立が認可された。市による認可を受けて20日に設立総会を開催。今後、施工者の選定を進め、1期工事として3棟延べ8万3208平方m、1006戸のマンション再建を目指す。既存施設を2024年9月~25年5月に解体し、25年6月に着工。28年2月ごろの完成を見込んでいる。設計は、長谷工コーポレーションが担当している。
建て替え事業計画によると、1期工事として、敷地面積4万2294平方mのうち、西側の3万1682平方mにA~C棟3棟を新築。その後、2期工事として、東側の保留敷地約1万0600平方mに約300戸の共同住宅を建設する。
資金調達計画では、保留敷地処分金として27年度に27億4100万円の収入を見込んでいる。
コンサルタントはネクストアーキテクト&アソシエイツに委託。事業協力者として野村不動産、日鉄興和不動産、旭化成不動産レジデンス、三井不動産レジデンシャルの4社が参画しており、組合設立後は「参加組合員」として保留床の販売などを担当する。
施工業者については、長谷工コーポレーションら大規模マンションの建築に実績のある建設会社に見積もりを依頼するなど、選定に向けた検討を進めている。
1期工事の規模や延床面積は、A棟334戸が12階建て延べ2万5728平方m。B棟498戸が15階建て延べ4万1022平方m、C棟174戸が15階建て延べ1万6457平方m。高さは順に、35.64m、44.25m、44.25m。
エレベーターは9基を整備。駐車場は、A~C棟の付近に2階建ての自走式駐車場を3基設置し、477台分を確保する。供用施設として、マルチルームやライブラリー・ワークスペース、スカイラウンジ、キッズルームなどの整備を計画している。
資金計画では、支出金として391億4800万円を概算している。
内訳は、調査設計計画費9億4000万円、土地整備費等14億円、工事費243億円、事務費等3億9000万円、借入金利息2億5000万円、借入金支出118億6800万円。