かみね公園で民活 交流拠点の整備運営者を公募(日立市)
[2024/1/13 茨城版]
日立市は、かみね公園の活性化に向け、広場エリアに飲食・展望機能を備えた交流拠点施設の整備を計画している。この施設の整備運営には、パークPFIを導入する。現在は事業を実施する民間事業者の公募を進めている段階にある。公募設置等計画の受付は4月8日から12日までで、4月下旬に審査を行い、5月上旬にも設置等予定者を選定し、6月にも基本協定を結ぶ。協定締結後は、26年3月ごろの供用開始を目指して準備を進めていく運びだ。
かみね公園の魅力づくりに向けては、20年3月に将来の公園づくりのビジョンを明らかにする「かみね公園活性化基本構想」を策定したあと、21年9月に具体的な施策を盛り込んだ「かみね公園活性化基本計画」をまとめ、民間活力の導入などを盛り込んでいた。
エリア内への民間活力の導入に向けては、民間活力導入可能性調査(八千代エンジニヤリングに委託)による検討を実施。公園や公園内施設の効率的で効果的な整備や管理、運営に当たり、市民サービスの向上と行財政運営の効率化を図るため、民間事業者のノウハウや資金などを活用した新たな手法など、民間活力を導入した事業展開の可能性について調査や検討を行った
昨年10月には、「交流拠点施設整備・運営事業」に関するサウンディング調査の結果を公表。調査には3社が参加し、事業の採算性が確保できれば、参画検討の可能性があると回答した事業者がいる一方、事業への関心があるものの、現時点において参画検討は難しいと回答した事業者もいたとしている。
今回のパークPFIで対象としているのは、基本計画で位置付けた「交流やすらぎゾーン」のうち、広場エリアの約7000平方m。基本方針では、▽飲食や眺望を楽しむことができる空間創出▽芝生広場を活用したにぎわいの創出▽観光地域づくりに資する新しい観光コンテンツの創出──を掲げ、飲食店や売店等の収益施設を整備するとともに、展望台・休憩所や広場等の公園施設の整備を行うとしている。
事業範囲は、▽公募対象公園施設の設計、整備及び管理運営業務▽特定公園施設の設計及び整備業務(既存展望台の解体・撤去を含む)▽特定公園施設のうち、認定計画提出者が行う施設(公募対象公園施設と一体管理する施設)の管理運営業務──で、認定期間は設置管理許可開始日から20年間とする。事業者が整備する公園施設のうち、市では税込9000万円を上限に、整備費の9割以下を負担することとなる。
パークPFIへの参加資格は、法人または法人グループとする。公募対象公園施設及び特定公園施設の建築物の設計を行うものは建築法に基づく一級建築士事務所の登録、公募対象公園施設及び特定公園施設の建築物の整備を行うものは、土木一式工事、建築一式工事及び解体工事における建設業の許可を有するものとしている。
2月6日に行われる説明会と現地見学会への参加申込は今月31日までとなる。問い合わせ先は、交流拠点活性化担当(電話0294-22-3111内線326)まで。