宮本ポンプ場の設備更新 実施設計に着手(船橋市)

[2024/1/11 千葉版]

 船橋市は、老朽化した宮本ポンプ場の設備更新に着手する。ポンプの揚水能力は現状のまま、豪雨など急な水位の上昇にも対応可能な機種への変更を検討する。実施設計業務の委託事業者選定を進めており、設計がまとまり次第、更新工事に着手することにしている。

 宮本2丁目の宮本ポンプ場は1980年10月から使用を開始した。ポンプ台数は3台で、高瀬処理区の宮本地区(218ha)の雨水を海老川に排水する役割を担っている。敷地面積は1850平方m。排除方式は合流式。

 稼働時から使用している雨水ポンプの揚水能力は1台当たり毎分240立方メートル、出力は500kW。種類は立軸斜流。口径1350mm。

 実施設計業務の委託事業者は一般競争入札で選定、ポンプ設備の更新に必要な設計図書をまとめてもらう。税抜きの予定価格は1670万円。履行期限は24年3月まで。

 主な業務内容は、設計計画、計算(機能)、設計図作成、数量計算、照査、打合せ・現地調査など。

 改築レベルは、機械設計と電気設計ともに「レベル2」を想定。設計にあたっては、施設機能を活かしたまま狭い敷地で更新するため、施工方法を検討、工事期間の短縮や費用の削減案を提案してもらう。

 参加資格は、船橋市の入札参加有資格者名簿に土木関係建設コンサルタントとして登載され、建設コンサルタント登録規程による「下水道部門」の登録があることなど。

 また、経験として、全排水量毎分360立方メートル以上のポンプ設備を有する、終末処理場または類似施設(排水施設)における実施設計業務の履行実績を求めている。

 入札書を19日~23日に受け付け、25日に開札する予定だ。

 同市が管理するポンプ場は、宮本ポンプ場のほか、中山ポンプ場と都疎浜(とそはま)ポンプ場の3カ所あり、宮本と中山の両ポンプ場は15~16年度に耐震化工事を実施した。設置から50年余が経過するなど老朽化、耐震性も不足している都疎浜ポンプ場については、早期建て替えに向けた準備を進めている。

 また、宮本ポンプ場の吸排気ファン、中山ポンプ場の監視設備の改修設計は今年度、三水コンサルタントが担当している。

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