24年度の予算要求 千城台に複合施設新設へ (千葉市)
[2024/1/6 千葉版]
千葉市は、2024年度各局予算要求の概要をとりまとめた。一般会計では都市局と建設局、環境局が前年度予算に比べ30%増を超える見積額を求めている。新規事業では、複合施設を新設する千城台公民館・若葉図書館再整備事業を盛り込んだほか、次期最終処分場の基本計画に着手する方向性が示されている。
この予算要求は、各事業の所管局長が24年度の事業に必要だと思われる経費を市長に要求した見積額としてとりまとめたもの。一般会計は見積総額5449億円となり、前年度予算に比べて12.8%増加している。
部局別にみると、都市局は前年度比36.2%増の273億9700万円、建設局は同31.4%増の417億9600万円、環境局は同55.6%増の322億8100万円をそれぞれ要求している。
新規事業では、千城台公民館・若葉図書館再整備事業で5400万円を要望。千城台南小学校跡地を活用し、老朽化が著しい千城台公民館と若葉図書館を複合施設として再整備する計画。基本設計や測量などに着手したい考えだ。
拡充事業として、脱炭素先行地域づくり事業の推進に11億1600万円を求めている。環境省に選定された脱炭素先行地域事業を本格化するため、市有施設の脱炭素化に向け、清掃工場の余剰電力の活用、太陽光発電設備などの設置を進めるほか、民間施設への太陽光発電設備の導入に取り組んでいく。
廃棄物処理施設関連では109億8400万円を要求。北谷津用地で新清掃工場の建設、新港用地で事業者選定業務を進めていく方針だ。このほか、塵芥汚水処理場の建替や次期最終処分場・次期リサイクル施設の基本計画などの事業費を盛り込んでいる。
道路ネットワークの整備では検見川・真砂スマートIC(仮称)に5600万円を要望。設置箇所は美浜区の国道357号・千葉西警察入口交差点から東京側約700m付近を想定。形式は東京方面への入口と市原方面への出口のハーフICとなる。
都市計画道路の整備では、磯辺茂呂町線に13億2900万円、塩田町誉田町線に10億4300万円、幕張本郷松波線に6億4400万円、加曽利町大森町線・大森台駅前線に4億0400万円、本町星久喜町線に3億7700万円、誉田駅前線に3億9500万円をそれぞれ求めている。
千葉中央コミュニティセンター再整備については、耐震性を確保した上で、引き続き公共公用利用するため、実施設計を継続する方針。10階のうち5階以上を解体・撤去し、施設全体を大規模改修する。減築・改修後の施設規模は延べ3万2770平方mとなる見込み。事業方式はECI方式を採用する。設計は山下設計(東京都中央区)が担当している。
予算編成のスケジュールをみると、今月中旬までに市長報告・査定を実施し、財政局長が内示。市長復活査定・示達などを経て、2月中旬に予算案を公表する予定だ。