北千葉道路 市川・松戸の早期整備を 官民4団体が国交省に要望(千葉県ら)

[2023/12/27 千葉版]
 一般国道464号北千葉道路建設促進期成同盟会(会長・熊谷俊人知事)など4団体は、国土交通省を訪れ、北千葉道路の建設促進に向け、要望活動を展開した。2021年度に直轄権限代行として事業化された市川・松戸市区間の早期整備や、未事業化区間の事業化を強く求めている。

 要望したのは、一般国道464号北千葉道路建設促進期成同盟会のほか、北千葉道路建設促進期成同盟(会長・芝田裕美鎌ケ谷市長)、自由民主党千葉県議会議員会北千葉道路建設促進議員連盟(会長・河上茂県議)、北千葉道路(印西市~成田市間)建設促進協議会(代表世話人・諸岡靖彦成田商工会議所会頭)の4団体。

 熊谷知事と沿線7市の首長、県議、市議、商工会議所の代表者らは、国交省で小鑓隆史政務官と面会し、要望書を提出した。

 北千葉道路の全長は約43km。印西市~成田市間の13.5kmは、国と県が協同で整備する。これまでに印西市若萩~成田市押畑間の9.8kmが暫定2車線で開通。残る成田市押畑~大山間の3.7kmについて、県が整備を進めている。

 未整備区間となる市川市~鎌ケ谷市間の約9kmを含む、市川市~船橋市間の約15kmについては、これまで国や県、NEXCO東日本で構成する「千葉県道路協議会」で、専用部と一般部の併設構造とし、専用部は直轄事業と有料事業の合併施行とすることを確認している。

 このうち市川市、松戸市の区間の専用部1.9km、一般部3.5kmについては、21年度に直轄権限代行として事業化。国が用地取得へ向けた道路の設計などを進めている。

 県と沿線市は、用地取得促進プロジェクトチームを設置し、用地取得体制を強化するなど、事業が円滑に進むよう国に最大限協力する。未事業化区間でも地籍調査を進め、事業実施へ向けた環境を整えていく考えだ。

 要望事項は次の通り。
 ▽国により事業中の北千葉道路(市川・松戸)については、県と沿線市で事業が円滑に進むよう最大限協力していくので、用地説明会や用地幅杭設置を早期に実施するとともに、 24年度は用地取得に必要な予算を確実に確保し、早期整備を図ること
 ▽市川市から船橋市間の未事業化区間については、国による早期事業化を図るとともに、早期整備を図るため、専用部については、直轄事業と有料事業の合併施行とすること
 ▽印西市から成田市間については、早期整備に向け十分な予算を確保するとともに、直轄施行区間については、引き続き4車線での整備を図ること
 ▽国道464号の全線の直轄編入を図ること
▽防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策に必要な予算・財源を確保し、計画的に事業を推進するとともに、対策期間完了後も、国土強靭化に必要な予算・財源を通常予算とは別枠で確保して、継続的に取り組むとともに、地方整備局などの体制の充実・強化に取り組むこと
 ▽道路整備・管理が長期安定的に進められるよう、新たな財源を創設するとともに、道路関係予算全体を増額し、必要な予算を確保すること

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