早期着工へ準備進む 都疎浜ポンプ場の建て替え(船橋市)
[2023/12/21 千葉版]
船橋市は、設置から50年余が経過するなど老朽化、耐震性が不足している都疎浜(とそはま)ポンプ場の早期建て替えに向けた準備を進めている。改築後のポンプ能力は、現在と同じ1分当たり267立方mを想定。施設機能を活かしたまま、狭い敷地で建て替えるため、すべての工事を完了するまでに10年ほどかかる見込みだ。
西浦処理区(湊町地区)は、浸水常襲地域にあり、市では、早い時期から下水道の整備に着手、浸水防止に努めている。同地区の都疎浜ポンプ場は、市役所の西500m余の住宅街に位置し、晴天時は西浦下水処理場へ自然流下し、雨天時は城門川へポンプ排水している。ポンプ8台を保有。排除方式は合流式。排水区域は115ha。1970年12月に供用を開始した。
敷地面積は2200平方m。建ぺい率は60%、容積率は200%。現況地目は宅地・雑種地。用途地域は、第一種住居地域。防火地域は、準防火地域。
基本設計と実施設計は日水コン(東京都新宿区)が担当。
設計にあたっては、施工手順として、水路を設け雨水ポンプとしてポンプゲートを2基設置し、既設の倉庫を撤去した場所に発電機室を設けガスタービン式発電機を設置。その後、既設躯体を撤去し、電気室を設置する工程などを検討した。
「湊町(みなとちょう)地区大規模雨水処理施設整備事業計画」(実施期間20~24年度)では、工事諸費などを含む全体事業費として11億3400万円を概算しているが、狭い敷地内での建て替えとなるため、さらに膨らむ見通しだ。