境川の水辺空間整備 かわまちづくり計画着手(浦安市)
[2023/12/16 千葉版]
浦安市は12月19日、国土交通省が進めている「かわまちづくり計画」の登録に向け、市役所で第1回の境川かわまちづくり推進協議会を開催する。河川管理者である県や地域住民と連携を図りながら、境川の景観整備や利活用を進め、エリア全体の魅力向上をはかる。ソフト・ハード面の施策などを盛り込んだ「かわまちづくり計画」案をとりまとめ、2024年度の登録を目指すことにしている。
境川かわまちづくり推進協議会は、学識者、境川沿川自治会の代表、市職員ら約10人で構成し、年度内に計3回の開催を予定している。
「境川かわまちづくり懇談会」での議論などを踏まえながら、水辺とまちづくりに関する基本方針やソフト・ハード面の施策内容などを協議し、「かわまちづくり計画」案をとりまとめる。
市の中心を流れる境川は、元町地域の新橋から市役所前の区間において、県の広域河川改修事業とあわせて、修景整備事業が行われている。
その一方で、元町地域の一部や市役所前から河口に至る区間では一部を除き、未整備となっている。そこで、境川全体の修景整備に向け、19年度に学識経験者らで組織された「境川修景整備検討会」を設立。「境川修景整備検討会報告書」(20年3月)をとりまとめた。
同報告書では、境川修景整備の基本テーマとして「水辺の開放と地域住民の生活を彩る憩いの場づくり」を設定するとともに、対象エリアを4エリア6ゾーンに分類。
D1-1(市役所周辺)、A(西水門から新橋間)、D1-2(境川橋から入船橋間)、D2(入船橋から河口)の順で、段階的に整備するスケジュールを提示している。
このうち、市役所周辺については、修景整備のモデルケースとして優先して着手。今年度中に、境川公園のリニューアルや、境川排水機場内通路の整備が完了する見込みだ。
「かわまちづくり」支援制度は2009年度に国土交通省により創設され、全国で合計264カ所の計画が登録されている。支援制度の対象となる河川は、一級と二級河川、準用河川。例年4月~6月に計画案を募集、8月下旬に新規登録が公表される。
今年度は千葉、佐倉、八千代の3市が申請した「印旛沼・印旛放水路かわまちづくり」計画が新たに登録されている。