道路設計2件 委託へ 国道4号築館バイパス (仙台河川国道 道路二課)
[2023/12/15 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、国道4号築館バイパス(BP)の整備で、年度内に道路の予備設計業務と詳細設計業務を委託する。予備設計は起点側の拡幅区間、詳細設計は終点側の未供用区間が対象となる。委託方法は一般競争入札で、入札時期は第4四半期を予定。未整備区間については用地調査等業務も年度内に委託する。
築館BPは栗原市築館字照越から、築館字城生野までの延長6.4kmを整備する。このうち、起点から1km区間は現道拡幅区間となる。計画では起点から市道栗原中央線までの延長4.8kmを4車線、そこから終点までの延長1.6kmを2車線とする。全体事業費は180億円を試算している。
BP整備は1983年に事業着手し、2015年度までに築館外南沢の国道4号から、市道栗原中央線までの延長3.8kmが暫定2車線で開通済み。築館外南沢の国道4号から築館インターチェンジ方面の起点までに至る延長1km(現道拡幅区間)は現時点で2車線となっている。2月末時点で用地進捗率は約77%、事業進捗率が約52%。
栗原中央線から終点までの延長1.6km区間は未供用のため、優先的に整備する。この区間は全幅14.5mを確保する。区間内の迫川には橋長377mの迫川橋(仮称)を架設する予定。未供用区間の事業費は45億円で、内訳を見ると橋梁費に36億円、改良舗装費に6億円、用地費に3億円を見込む。
昨年度は未供用区間の道路詳細設計業務を協和コンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)、迫川橋の予備設計業務をオリエンタルコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)に委託した。
本年度は「栗原地区道路詳細設計業務」として未供用区間の道路詳細設計を委託する。協和コンサルタンツの業務と重複しない箇所で交差点の詳細設計などをまとめる。履行期間は約6カ月。
別途委託する用地調査等業務は堀口館輪地区が対象で、用地測量、建物等調査算定、土地評価を行う。こちらも第4四半期に一般競争入札で発注する。履行期間は約7カ月。
築館BPは全線が2車線で結ばれた後、最終的に栗原中央線から起点までの区間を4車線に改良する計画だ。このうち、起点から1km(現道拡幅区間)の予備設計業務を本年度に委託する。件名は「宮城地区道路予備設計業務」。履行期間は約6カ月。
過去には同BPの予備設計業務をセントラルコンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)や復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)に委託した。