帝京大学ちば総合医療センター ちはら台に移転決定(千葉県市原市)
[2023/12/14 千葉版]
帝京大学が運営するちば総合医療センター(千葉県市原市姉崎)が、帝京平成大学ちはら台キャンパス(同市ちはら台西)に移転することが決まった。市原市が14日、明らかにした。小出譲治市長は、西部地区での医療体制の維持・確保に向けた具体的な計画を検討していく考えを示している。
6月に帝京大学は同センターの移転建て替え計画を表明。7月には小出市長が、帝京大学に対し、現地もしくは現地近くでの建て替えを要望していた。
その後、帝京大学は、市原市や医療関係者、近隣住民からの意見・要望を踏まえ再検討。その結果、ちはら台への移転が決定したことを12月11日付けで同市に通知した。
移転の要因として、現地での建て替えでは、工事期間が長期になり、病院経営に影響を及ぼすこと、病院の存続と医療従事者の確保の観点から、医療系キャンパスである帝京平成大学との併設運営が望ましいとの説明があったという。
小出市長は「学校法人が移転計画を表明してから、これまで大学側と交渉を重ねてきましたが、大学の総合的な判断により、移転が決定されたものと受け止めております」とコメントしている。
帝京大学ちば総合医療センターは、1981年に総合病院の空白地帯であった姉崎地区に高度医療を担う医療機関として市が誘致し、86年5月に開院した。病床数は475床。敷地面積は6万2608平方m。施設は9階建て2棟と8階建て1棟で構成し、延べ床面積は4万1916平方mとなっている。