建設事業84件に261億円 24~26年度の実施計画 新規で緊急冠水対策(宮城県 石巻市)

[2023/12/12 宮城版]
 石巻市は、第2次市総合計画の実施計画(2024~26年度)を明らかにした。建設事業は84件で、3カ年の事業費が261億0934万円となった。前回計画(23~25年度)より約42億円の減。新規事業には緊急冠水対策事業や学校施設の保全事業、社会教育施設の改修事業などを盛り込んだ。

 建設事業全体の事業費を年度別に見ると、24年度が105億0703万円、25年度が96億0490万円、26年度が59億9740万円。

 新規事業のうち、緊急冠水対策事業は道路分と雨水分を掲載した。局地的な冠水常襲箇所でピンポイントに取り組む。事業費は道路が24年度に4770万円、25年度と26年度にそれぞれ3000万円を試算。雨水は24年度に2700万円、25年度に600万円を充てている。

 学校施設の保全事業は、修繕レベルでは対応不能となった雨漏りや屋根材落下などの対策に取り組む。24年度は桃生小学校が対象で、事業費に4739万円を見込む。

 社会教育施設の改修事業は、河北総合センター、遊楽館、桃生文化交流会館(アリーナ・ステージ)などを対象に照明をLED化する。事業費は各年度に2678万円で、3カ年の合計が8034万円。

 新規事業はこのほか、ヘリポート整備事業、津波避難対策緊急事業、防災行政無線の更新事業、公共交通デジタルサイネージ設置事業、真野字内原地内の水路修繕事業、牡鹿保健福祉センター(清優館)の空調・換気設備改修事業、街なかデジタルサイネージ設置事業、神割崎自然公園のトイレ等改修事業、議場映像音響システムの改修事業などを盛り込んだ。

 継続事業では、公共下水道建設事業に75億2700万円、学校施設の大規模改造事業(蛇田中学校)に25億5508万円、企業立地等支援事業に19億4269万円、水産物供給基盤の機能保全事業(市事業分)に12億3550万円、民間保育所の建設補助事業に12億4749万円、道路ストック長寿命化事業に7億2062万円、避難道路整備事業に7億3100万円、学校施設の改築事業に6億2472万円を充てるなどした。

 このうち、学校施設の改築事業は24年度分のみ、民間保育所の建設補助事業が24~25年度の2カ年分で、残りが24~26年度の3カ年分。

 これ以外では、新学校給食センター整備事業が3168万円、市総合運動公園の陸上競技場整備事業が0円となっている。給食センターはPFIを導入するため事業費が少ない。陸上競技場は整備手法が未確定のため、現時点では関連経費を明確にしていない。

 給食センターは本年度にPFIアドバイザリー業務を日本工営都市空間(仙台支店・仙台市青葉区)に委託しており、24年度でPFI事業者を募集して新築設計に着手、25年度から建設工事を進めてもらう想定だ。

 陸上競技場は基本計画策定業務をパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)に委託してとりまとめている段階。この業務で新設する陸上競技場の施設規模や機能、整備手法、整備スケジュールなどを検討している。履行期間は24年3月25日まで。

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