サンプラザの再整備 内装改修費6億円規模(千葉県市原市)
[2023/12/9 千葉版]
千葉県市原市は8日、サンプラザ市原を産業創造拠点として再整備するための基本設計案を明らかにした。各フロアの機能を大幅に変更するとともに老朽化対策にも取り組む方針。内装の改修費として6億円規模を概算していることが分かった。2024年度の着工を目指す。
22年8月に策定した「サンプラザ市原利活用方針」に基づき、産業振興機能を大幅に強化するため、施設の改修に乗り出す。関係者や専門家で構成する「産業創造拠点デザイン会議」で出された意見などを集約し、産業創造拠点の整備に向け、基本的な機能やその配置の案をとりまとめた。
改修後のイメージをみると、2階にエントランス、6階にオフィス、7階に子育て世代向けビジネス支援、8階にミーティング、11階に産業支援センター、12階に交流イベントの各フロアを配置し、それぞれ必要な改修を進めていく。
施設全体の老朽化が進んでいるため、機能保全工事にも取り組む。雨漏り防止に向けて防水改修を施すほか、揚水ポンプや消火補助水槽、冷却水ポンプなど、老朽化した設備を改修する方針だ。
実施設計はATOMica(宮崎県宮崎市)、ディー・サイン(東京都中央区)、エイプラス・デザイン(茨城県水戸市)の3者JVが担当している。
今後の想定スケジュールは、年度内に実施設計をとりまとめ、24年6月の着工、25年3月の竣工、4月のリニューアルオープンを目指す。
サンプラザ市原は五井支所・消費生活センターなどの行政施設のほか、温水プールやフィットネスジムなどのスポーツ施設、映像ルームや会議室・ホールなどの文化施設を備えた複合ビル。1995年7月に竣工した。
JR五井駅に隣接し、ペデストリアンデッキで接続している。施設の構造・規模はRC造地下2階地上12階建て延べ1万1994平方m。駐車場84台、駐輪場900台のスペースを備えている。