新リサイクル施設DBOプロポ公告 提案上限175億円(千葉県市原市)
[2023/12/2 千葉版]
千葉県市原市は1日、リサイクル施設の整備・運営事業について、公募型プロポーザルの手続きを開始した。福増クリーンセンターの粗大ごみ処理施設を統合し、DBO方式で、5時間当たり42t規模の新たなリサイクル施設を整備する。提案上限価格は175億7857万円(税抜)。2024年1月19日まで参加表明書を受け付けている。
福増クリーンセンターの第一粗大ごみ処理施設(1986年稼働)と第二粗大ごみ処理施設(96年稼働)は、機器の劣化が進み、老朽化が著しい。そのため、敷地内で両施設を統合し、新たなリサイクル施設を整備する計画だ。
5時間当たりの処理能力は、燃やさないごみ・粗大ごみ26・2t、ペットボトル2・8t、びん9・5t、缶3・6tの計42・1t規模。ストックヤードは1560平方mのスペースを確保する。
事業方式はDBO方式。民間のノウハウや技術能力などを最大限活用して、施設整備を進めていくため、事業者の選定はPFI法に準じて実施していく。
業務内容は、施設整備業務がプラントや建築物の設計・建設工事、解体工事、運営業務が施設の運転管理や資源物の選別、ストックヤードの管理、清掃など。事業期間は施設整備が29年5月まで、運営期間が27年8月から47年7月までの20年間とする。
建設工事では、管理棟や車庫棟、ストックヤードを解体し、その跡地を活用してリサイクル施設を建設する。新施設の稼働後に、第一粗大ごみ処理施設と第二粗大ごみ処理施設を解体撤去し、ストックヤードを整備していく。
応募者の構成は単体企業または複数企業で構成されるグループとする。プロポの参加資格として市入札参加資格者名簿に登録があることなどを求める。グループの場合、代表企業はプラント設備設計・建設工事企業となる。
プラント設備設計・建設工事企業については、市入札参加資格者名簿の建設工事部門で清掃施設工事の登録があることや清掃施設工事業の特定建設業の許可を受けていることのほか、施工実績などを求める。
プロポでは、24年2月8日~9日に対面的対話を実施し、3月29日まで提案書類を受け付ける。学識経験者や市の職員で構成する選定委員会(委員長・濵田雅巳全国都市清掃会議技術指導部長)での審査を経て、5月までに優先交渉権者を選定する予定だ。
事業者選定支援業務は建設技術研究所(東京都中央区)が担当している。