宮城県に431億円配分 直轄107億円、補助324億円(東北整備局 補正予算)
[2023/12/1 宮城版]
東北地方整備局は、本年度の補正予算が成立したことを受け、同局関係の予算概要を公表した。予算額は国土強靭化など2187億円で、このほかに国庫債務負担行為(ゼロ国債)が101億円。本県分は約431億円が配分されており、内訳を見ると直轄が約107億円、補助が約324億円となっている。
補正予算では主に「国土強靭化、防災・減災など国民の安全・安心を確保する」に2064億円、「地方・中堅・中小企業を含めた持続的賃上げ、所得向上と地方の成長を実現する」に73億円、「人口減少を乗り越え、変化を力にする社会変革を起動・推進する」に45億円を充てるなどした。
本県の主要事業を見ると、直轄の道路改築関係が、国道4号仙台拡幅の改良・舗装工事に5億2000万円、国道4号大衡道路の改良工事に3億3000万円、国道108号古川東バイバスの改良工事に2億円、国道48号交通安全対策(作並地区歩道整備)の改良・舗装工事に1億5000万円を盛り込むなどした。
道路改築関係の調査設計費は、国道4号築館バイパスに7000万円、国道108号石巻河南道路に6000万円、国道398号石巻バイパス(沢田工区)に6000万円、国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬~鹿の又)に4000万円を確保した。
直轄国道の維持管理は、4号、45号、47号、108号の舗装修繕や高台避難等として14億7500万円を計上した。
ゼロ国債は、国道4号仙台拡幅が2億7000万円、国道108号石巻河南道路が6000万円、国道45号の維持管理が2億8000万円。
直轄の河川関係は、鳴瀬川の河川改修事業に9億6000万円、北上川下流の河川改修事業に7億1500万円、名取川の日辺地区堤防強化事業に7億1500万円を配分。これらはいずれも築堤費。阿武隈川下流の丸森地区河川防災ステーション整備事業には、基盤整備費や備蓄資材費として3億2600万円を予算化した。
維持管理では阿武隈川下流、名取川、北上川下流、鳴瀬川の排水機場遠隔化や樋門・樋管補修などに16億2200万円を措置。
直轄の河川関係はこのほか、鳴瀬川総合開発事業の工事用道路等整備に10億1800万円、阿武隈川水系(内川流域)直轄特定緊急砂防事業の新川遊砂地工事に2億円、仙台湾南部海岸海岸保全施設整備事業のヘッドランド工に3億0300万円を配分した。
直轄の道路・河川以外では、仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区国際物流ターミナル整備事業の防波堤整備費に1億0300万円、国営みちのく杜の湖畔公園の高圧受変電設備更新等に1億5500万円を割いている。
補助事業や交付金では、川内沢ダム建設事業の付帯市道工事等に14億円、松川火山砂防事業の床固工・護岸工に5億円、渋井川大規模特定河川事業の水門整備に3億2000万円、主要地方道仙台三本木線落合工区の改良工事等に2600万円を充てるなどした。