大和リースGを選定 東部総合公園 来年12月の工事着手へ(宇都宮市)
[2023/11/30 栃木版]
宇都宮市は、平出町の東部総合公園整備運営事業の公募設置等予定者を、大和リース(大阪市中央区)を代表法人とする「東部総合公園ネクストパートナーズ」に決定した。今後は、2024年2月に基本協定を締結してから設計業務に着手し、12月に特定公園施設建設・譲渡契約を締結して工事を着工する。東部総合公園の供用開始は、26年3月を予定している。
東部総合公園は、スケートボードやBMXなどのアーバンスポーツ施設を核とした、LRT沿線の新たな賑わい拠点となる施設を目指している。整備箇所は平出町および下平出町の一部で、市街化調整区域の3万6069.3平方m(公募対象区域:3万3445.3平方m)となっている。北側の主要地方道宇都宮向田線(都市計画道路3・3・101東大通り)と、東側の新4号国道、南側のLRT軌道・平石停留場・LRT車両基地に囲まれたエリアとなる。
市は公園の整備・運営について、Park-PFI(公募設置管理制度)を活用して公募設置等予定者を公募し、東部総合公園ネクストパートナーズを含む2者の提案を受け付けた。事業者選定委員会が審査し、東部総合公園ネクストパートナーズは185点満点中135.54点を獲得して最優秀提案者に選定された。
東部総合公園ネクストパートナーズは代表法人を大和リースとし、構成法人は▽AIS総合設計(宇都宮市)▽高野スケーププランニング(札幌市中央区)▽渡辺建設(宇都宮市)▽長谷川体育施設(東京都世田谷区)▽ムラサキスポーツ(東京都台東区)▽環境整備(宇都宮市)-となっている。また、協力法人には▽ファーマーズ・フォレスト(宇都宮市)▽とちぎ園芸(宇都宮市)▽ビーチタウン(横浜市中区)▽クロススポーツマーケティング(東京都千代田区)-が参画している。
東部総合公園ネクストパートナーズの提案について、事業者選定委員会は▽高い専門性と十分な実績を有する法人による実施体制が構築されており、安定的かつ持続的な事業遂行が期待できる▽公募対象公園施設では出店内容が具体的で、特定公園施設との連携や地域資源の積極的な活用等に配慮した提案となっている▽スケートパークは初心者から上級者まで幅広い協議ニーズに対応し、国際大会にも対応可能な高い水準の整備計画で、全国に誇れる施設となっている▽アーバンスポーツで大規模な大会や井ベンドなどの誘致・開催に関する具体的な提案がなされている▽地元企業の参画など、地元雇用を積極的に活用し、平石地区などの地元農産物販売や6次産業化、農業体験ツーリズムの展開など、地域振興や市内経済活性化につながる具体的な取り組みを提案している-と評価している。
特定公園施設(公共施設)はスケートパーク(A約3000平方m)を設置し、初心者から上級者まで幅広い利用者ニーズに対応するほか国際大会にも対応可能となっている。このほか、BMXパーク(A約1000平方m)、屋根付き多目的広場(A約1800平方m)、管理棟(A400平方m)、芝生広場、遊具、フラワーガーデン、大屋根エントランス、トイレ、駐車場(100台)、あずまや、ベンチ、屋根付き園路などを設ける。
公募対象公園施設(民間収益施設)は、産直・園芸店(A約790平方m)、飲食(A160平方m)、カフェ(A約130平方m)、スポーツショップ(A約130平方m)、駐車場(100台)を設ける。